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第34話 「今」をよりポジティブに生きる

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この日の朝も
いつものようにすっきりとした気分で
かのこは目覚めたのであったが

‘カラ’の世界にいたことはわかっているし
学校の様子や10人の友だちのことも
はっきりと覚えているのに

マスターから聞いた話は
とても心に響いて感激したはずなのに
多くの話を思い出すことができなかった。

「まあ~いっか!」と
かのこはひとりごとを言うと
無理に思いだそうとすることをやめて
窓から曇り空を見上げながら深呼吸をした。

ダイニングルームに行くと
いつも以上に晴れやかな表情の加奈がいた。

かのこの顔を見ると
おはようの挨拶をするのも忘れて
加奈は目を輝かせて話をし始めた。

「昨日の夜、かのこが寝た後に
真美ちゃんのお母さんから電話があって話をしたんだけど

真美ちゃんもかのこと同じ気持ちでいて
2人で登校したいと強く願っているんだって。

だから、昨日の夕方に
学校にいる藤丸先生に電話して聞いてみたら

「集団登校をすることは学校の決まりだから
好きな人と一緒に登校するのは
どうしてもだめだ」って言っていたけれど

切願するように電話で強く訴えて話をしたら

‘校長先生の言うことになら従うから
もし、校長先生が許可したらいい’って
藤丸先生が言っていたんだって~。

それで、今度は校長先生と電話で話したら

登校班の班長に2人が班とは別で行くことを連絡して
保護者として責任をもって登校させてくれればいいって…

つまり、かのこと真美ちゃんの2人で登校することを
特別に許可してくれたんだって~!

校長先生の口から藤丸先生に
このことは直接伝えてくれることになったから

今日からでも真美ちゃんとかのこは
2人で一緒に登校できることになったよ!

ただし、2人の後ろから
私か真美ちゃんのお母さんのどちらかが
交代で毎朝ついていくことになるけどね~。」

かのこは大喜びで
「やった~!」と叫んだ。

加奈も一緒にはしゃいでいた。

加奈は朝食を食べながら
教師藤丸を、教師という枠を外して
一般的な男性として捉えてみた。

教師だからというだけで一目をおいていた
そんな固定観念を外してみると

エゴが強くて愛の薄い
わくわく感じないネガティブな
かわいそうな人に感じられた。

かのこも同じように捉えていることは知っていたが
これまでは教師藤丸を立てるような言い方をして

かのこが感じて話していたことを
そのまま認めないようにしてきた。

しかし、事実は事実であるし
教師藤丸の意見や状況を
加奈の立場で変えることは
できないことであるとも分かっているし

不干渉の法則も知って意識してみると
相手を意図的に変えようとすることは
不干渉の法則に反することも感じた。

だから加奈は、この先はかのこと二人で
教師藤丸のネガティブな言動や指導は確認し合い

ポジティブに感じることはそのまま受け止めてつつも
ネガティブに感じるようなことがあった場合には
2人の間ですべてをポジティブに変換して受容することで
藤丸からの学びを得ていこうと意識の中で決めたのであった。

実際に教師藤丸は
教育者としての愛情によって
集団登校を促していたのではなくて

職員会議で決まったことを実行するためと
自分に対して反対意見を言ってきた保護者に対して
エゴを通すために我を通していたのだった。

そもそも藤丸自身は
今の時点では教師としての子どもに対する愛情も
仕事としての情熱も失いかけていて

給料が安定していて高収入であることや
福利厚生が充実していることや
社会的な地位の心地良さのために

退職するまでの残りの教師生活を続けていこうと
ここ最近は思うようになっていたのだった。

つまり、現在の教員の中で増えつつある、
いわゆる‘やる気のないサラリーマン教師’
といえる状況に当てはまっていた。

エゴやネガティブなプライドはでてくるものの
教師としてのしっかりとしたポリシーはなく

教材研究を行うことや
クラスの実態に合わせた授業をしようとするような
必要最低限ともいえるような意欲すらも失っていて

子どもの実態や地域の特色や
今の時代に合った教育をしようとするような
ポジティブな面はほとんどなく

目の前にいる児童の実態をほとんど考慮せず
例年通りの考え方・やり方を続けることや
指導書通りのやり方をするなどの

‘楽‘をすることを選択し続けて
‘堕落’する道を歩み続けてしまい

管理職である教頭や校長にはさからわらずに従い
無難に過ごすことを選択しているうちに
どんどん波動を落とし続けていたのだった。

藤丸が教師になってしばらくの間は
愛にあふれる情熱的な教師として

子どもたちにも親にも同僚にも親しまれ
教育者としての情熱を燃やして波動を高めていたのに

結果的に今のような波動にまで落ちてしまうと
過去である経過の波動がそれなりに高かったとしても
実際に魂向上にはつながらないのである。

極端な話になってしまうが
どんなに1つの人生の中で
長きにわたって徳を積んできたとしても

人生の終わりに大きな過ちを犯して
後悔はしても反省する間もなく
魂が肉体を去ってしまったら

その人はその人生の中で
魂を大きく下げてしまい
ネガティブなカルマも残ってしまう。

そして、次の人生において
そのネガティブなカルマの責任を負って
カルマを解消するために努める道を選択するのである。

‘過去’よりも
‘今’が大切なのである。

‘今’をよりポジティブに生きることを選択し続けていれば
‘未来’も、より幸せになれるのである。

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テーマ : 癒し・ヒーリング
ジャンル : 心と身体

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プロフィール

くるみ あんず

Author:くるみ あんず
アセンションに向けて、前向きにスピリチュアルライフを歩んでいる主人公の長女「かのこ」とその母「加奈」を中心にした物語で、自作小説です。

作者のくるみ あんずは、実際にも4人の子どもを育てている父親です。我が子4人の中で、クリスタルチルドレンの色合いの濃い次女をモデルにしたのが主人公の「かのこ」です。

作者のもう1つのニックネームは‘タエヌ’と申します。ブログやホームページの運営も行っています。
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