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第2話 ~いつもの朝食~

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かのこはしばらくの間、
夢の余韻を楽しんでベッドに寝たままでいた。

そこへ部屋の扉を軽くノックする音を感じたと同時に

「朝ご飯の支度ができたよ。そろそろ起きなさ~い…」と

母・加奈の優しい声がしたので、
布団から出てゆっくりと起きあがった。

「どうだった、1人で寝て寂しくなかった!?」

加奈は優しいまなざしを向けて
顔をのぞきこむようにして聞いてきた。

「眠るまではちょっと寂しい感じがしたけど、
今はとても気分がいいよ~♪」

かのこはほほ笑みを浮かべて答えた。

「よかったね~。これでまた少しお姉さんになったね!」

加奈もほほ笑みながら嬉しそうに言葉をかけると、
そっと部屋から出て行った。

かのこは9歳の誕生日を迎えた翌日、
母親から離れて1人で寝ることを決めた。
自立心が高まっていく中での大きな決断であった。

顔を洗ってダイニングルームの食卓に座ると、
いつものように加奈と2人分の食事が用意された。

かのこの父・正登は現在45歳。
中学校で社会科の教師をしている。

サッカー部の顧問もしているので
朝練習のために5時頃には家を出て
電車を使って約1時間かけて通勤している。

兄の翔太は進学校とされている高校に今春入学し、
やはり約1時間かけて通学している。

文武両道な学校としても知られている高校で
陸上部に所属していて毎朝練習があるために
正登と同じくらいの早い時間に家を出ている。

だから、朝、かのこが起きる頃には、
父も兄も家にいないことが普通であった。

加奈とかのこの2人で朝食をとるのが
日常的なことであった。

食卓にはいつも温かいご飯とお味噌汁が出されて
正登と翔太が食べ残したおかずも並べられている。

正登翔太も肉類が大好きなために、
毎朝のようにウィンナーやベーコンや豚や牛などの
肉の焼いたものをよく食べている。

朝、肉を食べると元気になるらしく、
肉を食べないと満腹にならないとも言っている。

おかずの肉の量が少ないと
正登や翔太が不機嫌になるために、
加奈はいつも多めに作るのである。

だからおかずが余ることも多いので、
かのこと加奈との朝食の食卓に並ぶことが
しばしばあった。

でも、実際は加奈もかのこも肉は苦手。

かのこにとっては変なにおいがするし、
べたべたして後味も悪いために、
朝から肉を食べるなんて嫌だと思っていた。

かのこはごはんとお味噌汁と
漬物やふりかけで十分だった。

しかし、加奈はかのこに対して
口癖のようによく言う言葉があった。

「せっかくのおかずを残したらもったいないでしょ!
お肉もしっかりと食べないと
栄養のバランスが悪くなるのよ!」

かのこはこれまでに何度も
食べたくないと言ってきたが

加奈には毎回のように
説得するようにして食べさせられてきた。

また、正登や翔太がいるときに
肉食を拒否するようなことを言うと、

時には頭や頬など叩かれて
強く叱られることもあったために、

今では、渋々言うことを聞いて
食べるようになっていた。


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テーマ : 癒し・ヒーリング
ジャンル : 心と身体

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プロフィール

くるみ あんず

Author:くるみ あんず
アセンションに向けて、前向きにスピリチュアルライフを歩んでいる主人公の長女「かのこ」とその母「加奈」を中心にした物語で、自作小説です。

作者のくるみ あんずは、実際にも4人の子どもを育てている父親です。我が子4人の中で、クリスタルチルドレンの色合いの濃い次女をモデルにしたのが主人公の「かのこ」です。

作者のもう1つのニックネームは‘タエヌ’と申します。ブログやホームページの運営も行っています。
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