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第22話  藤丸と加奈とかのこ


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朝食に残った漬物と冷や飯を
お茶漬けにしただけの簡単な昼食にして
加奈はすぐに2冊目の本を読み始めた。

休憩も含めて2時間くらいで
江原さんの本を読み終えた加奈は
霊的な世界のおおまかな状況がわかったような気がした。

また、目には見えなくても
自分を守護してくれる心強い存在が
確かにいることを感じて嬉しくなった。

スピリチュアルな知識を得ることや
意識をして実生活を送ることの大切さを
加奈はさらに実感したのだった。

読み終わると、なんだか少し眠くなったので
ソファーにもたれてうたた寝をしていたが

「ただいま~!」という
かのこの元気な優しい声で目が覚めた。

時計を見ると午後3時半。
いつも以上にかなり早く時が経っていることを
加奈は感じて少し驚いた。

かのこは自分の部屋に入って
ランドセルを置いたり名札をとったりして
帰宅後のいつもの仕事を済ませると

ダイニングルームに来て
大好きな100%果汁の
リンゴジュースを飲み始めた。

まるでお決まりのセリフのように
「今日の学校は楽しかった?」
と加奈はかのこに向かってほほ笑みながら聞いた。

かのこもお決まりのセリフで
「うん。」と答えたが

「あのね~ママ~…」と
かのこが疑問を抱いている時の
お決まりの言い方をして話を始めた。

「藤丸先生が、また今日もたくさん宿題出したんだけど
給食のときに快君が牛乳を残したのと、
美鈴ちゃんがお肉を残したから…

全員が給食を完食できないから
だから宿題をたくさん出したんだよ~。

もし全員が残さずに全部食べたら
本当に宿題を出さないんだって~。

私はいつも思うんだけど…

どうしても食べられない物や
そうしても食べたくない物を食べないことが
どうしてそんなにいけないことなの?

それにこの前もママに言ったけど
宿題って私たち子どものためになるから
出してくれているんじゃないの?」
かのこの疑問はまだ続いた。

「時々藤丸先生が授業をしている時に
携帯電話が鳴って電話を受けるために
授業を途中でやめてしばらくお話をしていることが
今日もあったし今までも何度もあったけれど~…

先生は私たちに対して
授業中は授業に関係ない話をしてはいけないって
ものすごく怒って注意しているのに

先生だったらそうやって
電話で授業中にお話ししてもいいの~?」

実は携帯電話で授業を中断して話していることも
毎日出される宿題の量があまりに多すぎることも
賞罰の対象として宿題を使うことも

集団登校することを嫌がっている子どもが多いことも
給食のことやそれ以外の学校生活のことでも

加奈は前学期である1学期の中頃に
学級担任の藤丸に直接会って伝えたことがあった。

PTAの学級役員をしている加奈に対して
普段から口うるさい感じで
加奈にとっては少し苦手としていた同じクラスの快君の母親から
6月のある日の夕方に電話が入って

夕食の支度の最中だったのに
これらの藤丸の問題行動の話を
長い時間かけてたっぷりと聞かされたのだった。

あげくの果てには
学級役員だからクラスの親を代表して
先生に改善してもらうように伝えてくれと言われたのだった。

加奈はこの時に
そのような話をかのこからは聞いていたが
特に大きな問題とは思っていなかったので
仕方のないと思って聞き流していたのだった。

だから加奈はわざわざ会って話をして
まるで教師を批判するような意見を言うようなことは
自分の中ではしたくないと思っていた。

そこでこのときは
「快君のお母さんが直接言ってみてはいかがですか?」
と電話で言ってはみたものの

「これは私個人ではなくて何人もの母親が言っていることなのよ!
だからあなたが役員なんだから代表として言うのが筋じゃないの!」
とまで言われてしまい

加奈は学級役員ってそんな役割ではないのにと思いつつも
「はい。わかりました。」と返事をしてしまったのであった。

その日のうちに藤丸と連絡を取り
翌日の放課後に直接会って
快君のお母さんから言われたことをそのまま先生に伝えた。

加奈が話し終えると
一息ついた後に藤丸は話し始めた。

「今、お母さんがおっしゃったことはよくわかりました。
一つの意見として聞いておきます。

ただし、それなりに長く教師の経験をしてきた
教育者としての私の個人的な見解としては

宿題の量は適切であると思っていますし
実際に子どもたちは必ず宿題を毎日終えて提出していますので
宿題の量に関しては問題ありません。

携帯電話はマナーモードにするのを忘れた際に
何度かそのようなことがあったような気もしますが
子どもたちは仕方のないこととして理解してくれています。

集団登校は、安全のためでもありますが
学校の中での集団生活と同様に
集団でお互いを思いやるためにも
いろいろな友達と関わるためにも必要なことなのです。

かのこ(この先生は子どもの名前を呼び捨てする)みたいに
友達とかかわるのが下手だったり
集団で行動するのが苦手な子にとっては
よい訓練の場になっているはずです!

朝から好きな友達とだらだらしながら登校したら
そりゃあ本人にとっては楽なことでしょうけど
そんな自分勝手に楽をするようなことは
かのこにとっても良くないことだし
他の子にたいしても示しがつきません。」
と、少し声を荒げながら
まるで悪いことを言った人を睨みつけるようにして
藤丸は加奈に対して話したのだった。

加奈は小さな声で
「わかりました。
お母さん方には、今、先生の言われたことを
そのままお伝えしておきます。」
と話したが、藤丸にはあまり聞こえていなかったようだったし

藤丸の心の中では
いつのまにか加奈自身の
個人の意見として捉えていたのだった。

その翌日から、藤丸のかのこに対する態度が
所々で変わったのだった。

たとえばかのこの横を通るたびに小声で
「宿題は多くないぞ。普通だぞ。」と言ったり

帰り際に全員の連絡帳をチェックする際に
かのこの連絡帳には毎日のように太い赤ペンを使って
とても間違いとは思えないような
文字のはねたり払ったりするような小さな部分に関して
いろいろな字を直したり
もっと丁寧に書くようにと書いたりするようになった。

かのこ自身はそれまでと全く変わっていなかったのに
藤丸の態度が変わったので
これもかのこにとっては大きな疑問であったけれど

かのこ自身は悪いことをしたわけでもないし
いつものように普通に字を書いているだけだったから
それほど大きく気にしてはいなかった。

そんな様子をかのこは時々帰宅してすぐに加奈に話をするが
かのこの口からはいつも疑問として聞かされるだけで

先生を批判をするとか
嫌いだとか一緒にいたくないとかと
ネガティブな表現をするようなことはなかった。

だから、加奈もあまりネガティブな言葉で
かのこに対して思いを伝えないようにしていたが

加奈はこのような話を聞くたびに
心の中では強いイライラのような怒りの気持ちや
かのこだけがどうしてそんな目に会わなければならないのかという
やりきれないようなネガティブな思いでいっぱいになるのだった。

今はもう11月になったが
あの時のことは今でも尾を引いていて

藤丸からかのこは時折このような
小さな攻撃を仕掛けられ続けているが

本人も気づいてはいるものの
あまり強く気にすることはせず

どうしてそんなことをするのだろうと疑問に思いつつも
そんなネガティブな言動をする藤丸を

かのこの意識の中では
右から左に軽く受け流していたのだった。

そして結論はいつも
「なんだか藤丸先生ってかわいそう…」
そんな慈しみの心を向けているのであった。


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テーマ : 癒し・ヒーリング
ジャンル : 心と身体

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プロフィール

くるみ あんず

Author:くるみ あんず
アセンションに向けて、前向きにスピリチュアルライフを歩んでいる主人公の長女「かのこ」とその母「加奈」を中心にした物語で、自作小説です。

作者のくるみ あんずは、実際にも4人の子どもを育てている父親です。我が子4人の中で、クリスタルチルドレンの色合いの濃い次女をモデルにしたのが主人公の「かのこ」です。

作者のもう1つのニックネームは‘タエヌ’と申します。ブログやホームページの運営も行っています。
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