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第50話 マスターから与えられた叡智

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加奈はこの世界のことを
もっとたくさん知りたいと思った。

かのこから話をいろいろと聞いてきたけれど、
今、この世界に在るからこそ、
この世界をもっと認識したいとも思ったが、

今、かのことともに暮らしているこの3次元世界が、
よりスムーズにアセンションするために、

KALAの世界の状況をより多く認識することで、
地球上のこの先の世界の在り方の理想や願いを

より具体的に描きイメージして求め続けるために
いろいろと活用したいとも思った。

そう思った次の瞬間に
かのこと加奈は別の空間にいて、

まるで雲のジュータンに乗っているような心地良さを感じ、
座っていることを感じないほど
リラックスできる椅子に並んで座っていた。

そして、目の前には神々しい白くて淡い光を放つ、
慈愛に満ちたどこまでも深く澄んでいる目をした人がいて、
2人に温かいまなざしを向けているのに気づいた。

すぐにかのこも加奈も
とても高い波動領域に在る、
マスターであることが分かったために、

とても嬉しい気持ちになって
お招きいただいたことに心から感謝した。

マスターは2人に近づいて、
ほほ笑みながらさらなる親愛のまなざしを向け、
優しく語りかけるように話をし始めた。

「2人が今、ここで私と共に在ることは、
すべてが2人の努力の賜物であります。

スピリチュアルに目覚め続けて
魂を向上させ高い波動域まで至り、

さらに2人が共鳴し合い
愛をめぐらせ波動をかけ合わせることで、

こうしてこの世界に
3次元の意識も持ったまま存在すすことが許され、

ここで知ることができた
真実の叡智をそのまま記憶して、

あなたがたの世界に
持ち帰り活用することも許されたのです。

これはとても栄誉あることであるとともに、
とても大きな責任が生じるものでもあるのです。」

マスターの話はこの先もまだまだ続くけれど、
2人にとってはこの話を聞いている時点ではまるで、
一瞬の出来事であるようにも感じたし、

3次元世界に帰ってから
叡智として得た話を思い出すと、

とても盛りだくさんの内容を得たために、
とても長い時間だったのだろうとも思った。

そもそも‘話を聞いた’とはいっても、
実際には言葉として聞いたのではなくて、
テレパシーで伝えられたことであるともわかってもいたが、

3次元の現実世界に帰ってからこのことを思い出し、
頭の中で思考によって整理しようと思うたびに、
加奈はなんとも不思議な感覚になっていた。

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第49話 高次元世界に「今」在る

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かのこの話を聞いてとてもわくわくした加奈と
加奈に話をしながらとてもわくわくしたかのこは

共感し合い共鳴し合う中で、
2人とも、とてつもない高い波動の状況になり、

これまでに感じたことのないような、
大きな安らぎや温かさを感じるとともに、
体中の力が抜けてふわふわとした感覚になった。

気がつくと、肉体の重さも感じなくなり
足が地につく感覚も薄れて、
まるで宙を浮いているような感覚になっていて、

部屋にある家具も置物も何もかもが
淡い柔らかな光を発しているように見えて、
なんだか夢心地の気分になっていた。

2人とも同時にこのような感覚になり、
我が家にいるのがはっきりと分かってはいるけれども、
2人そろって異次元空間に入っていることも認識していた。

次に、2人は同時に立ちあがって向かい合い、
体の前に両手を出して手をつなぐと手を少し広げ、

2人の結びあった手と体で円を描くような形を、
無意識の中で作った。

この2人で作り上げたサークルによって、
2人の波動はさらに高まって
大きな愛のエネルギーが生じ、

2人が同時に軽く目を閉じると、
目は閉じたはずなのに強い光が見えた次の瞬間、
家の中とはまったく違う世界に2人が在ることを認識した。

加奈にとってはまるで天国であると思えるような、
大きな愛と美と調和の世界に在ることを感じるとともに、

その世界に、自分が「今」在るというだけでも至福感を味わい
見渡せるこの世界のすべてのものを愛おしく思い、
ただただ感動にふるえ喜びに浸っていると、

「ここがKALAの世界だよ。」と、
かのこの天使のように澄んだやさしい声が聞こえるとともに、

目の前にかのことペルーシャが立っていて、
体を寄せ合ってほほ笑んでいる姿が見えた。

2人は共にKALAの世界、
つまり4次元の世界に「今」実際に在るのであった。

ちなみに「KALA(カラ)」とはアストラル界のマントラでして、
かのこは加奈にこの世界のことを最初に聞かれた時、
とっさに思いついたこの「カラ」という言葉は、

この高次のアストラル界の
特有のマントラが浮かび上がったためであった。

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第48話 二人でおもいきりわくわく

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かのこがKALAの世界を強く感じて
ペルーシャと話をしたのは

音楽の時間に音楽室で
ショパンの曲の鑑賞をしている時だった。

かのこが大好きな
音楽専科の武居先生は

音楽の授業の最後には必ず
音楽鑑賞の時間を設けて

クラッシック音楽を中心に
子どもたちの波動の高まるような
素敵な音楽を聴かせてくれるのだった。

かのこは曲を聴き始めた時は
大好きな武居先生の顔を見ていたけれど

ショパンの曲で心安らぎ
心の中が無のような状態になった時には
無意識のうちに窓の外を眺めていて

気がつくと
KALAの世界とつながったのであった。

音楽の授業が終わって自分の教室に戻ってから
休み時間や担任の藤丸先生の授業中に

一生懸命になってKALAの世界をイメージしたり
ペルーシャに呼びかけたりしたが

あの時の感覚にはならず
イメージもおぼろげで現実感がなく
ペルーシャを感じることもできなかった。

かのこは少しがっかりしたけれど
また近いうちにKALAの世界には行けるだろうし
ペルーシャにも会えるだろうから

それまで待っていようと思ったら
気がとても楽になったが…

でももし自分がKALAの世界に
行きたいと思った時に自由に行けて
ペルーシャといつでも話ができると嬉しいとも思った。

学校が終わって家に帰ると
いつものように加奈が優しく迎えてくれて

かのこの部屋にランドセルを置いてリビングに行くと
アップルミルクティーとクッキーを出してくれた。

早く加奈に話を聞いてもらいたかったので
いつもなら、ほお張るようにしてクッキーを食べるのに
今日は一口だけクッキーを食べたらすぐに

学校にいる時にもKALAの世界に行けたことや
ペルーシャと会話した内容を
とても嬉しそうに話をしたのだった。

加奈はその話を聞いて
かのこのチャネリングする力も
さらに一段高まったことを感じたし

「ツインソウル」と「インナーアース」の
2つの言葉にはとても驚くと同時に

心の中が爆発しそうになるくらい
とても大きなわくわく感が湧き上がったのだった。

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第47話 インナーアース

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KALAの世界に存在していることを
かのこがはっきりと実感できるのは
眠っている間の夢の中の出来事であった。

ところが、はじめてKALAの世界を夢で実感してから
まもなく3カ月が経とうとしている今

かのこにとってのKALAの世界に対する感じ方が
少しずつ変わってきていた。

具体的にどのようなことかというと…

ふとした時にKALAの世界を思い出し
意識をそれなりに強く向けただけでも

頭の中にはっきりと
KARAの世界の光景が浮かんでくることは
以前からも時々あったけれど

最近になってKALAの世界の光景が浮かんだ際には
ただただイメージの世界のように浮かぶだけではなくて

実際にかのこもその場にいるような
存在しているような感覚になることがよくあった。

そして、そのような時にペルーシャを思い出すだけで
ペルーシャと意識が繋がったことを強く感じ
心の中で会話をしているように思えるようになった。

でもまだ、今の時点のかのこにとっては
ペルーシャと思念によって会話をしているのか
それともかのこ自身の独り言なのかが
はっきりとはわからないでいた。

そんなある時
授業中にボーっと窓の外を見ていたら

ふとKALAの世界が頭の中に広がり
すぐにペルーシャが思い浮かんだので
かのこは嬉しくなってすかさず話しかけてみた。

「ペルーシャは、今、何をしているの?」

「君のことを思い浮かべていたんだよ。」と、
すぐに心の中に言葉として返事が返ってきた。

とても優しくて愛に満ちた声だった。

「私とペルーシャは普通のお友達なの?」
かのこの意思であるような気もするが
でも無意識のうちにこんな質問をしていた。

「君とぼくとはツインソウルなんだよ。」
ほほ笑みを浮かべた顔のペルーシャが思い浮かび
嬉しそうに話す様子がかのこには感じられた。

「KALAの世界はどこにあるの?」
やはり先ほどと同様に浮かんできた
もう1つの質問をしてみた。

「インナーアースだよ。」

ペルーシャからこの答えを聞いた瞬間
授業終了のチャイムが学校中に鳴り響き鳴り

かのこは3次元世界の現実の場に
引き戻されたのだった。

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第46話 はじめの一歩

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夜更けまで2人は話し続けた。

でも、話し続けたとはいっても
ほとんどの時間は
加奈が一方的に話し続けていた。

正登にとってはなんだかよく理解できない話や
受け入れ難い話もいろいろとあったが

加奈があまりにも幸せそうに話すので
その雰囲気が心地良く感じた。

レイキの話もよく理解はできなかったけれど
加奈がわくわくしながら話していたし
なんとなく良さそうだとも感じたので

正登は快く伝授を受けることに賛成した。

「明日も朝が早いから・・・」
そう言って寝ようとしたら
すでに午前3時近くになっていた。

2人はいつものように
別々の部屋に分かれて寝たが

この時はお互いともに
1つの部屋で寝たいとも感じていた。

なんだか久しぶり夫婦でいることを
とても心地良く感じていた2人だった。

寝たと思ったらすぐに目覚まし時計が鳴り
加奈は目覚めてすぐに朝食の支度をした。

寝不足だったのだが
やけにすっきりとした気持ちの良い朝を迎えた。

朝食の支度が出来上がった頃
正登が眠そうな顔をして起きてきた。

正登はナチュラルな感覚の中で
加奈に向かって「おはよう。」と挨拶をした。

加奈が笑顔で「おはよう」と挨拶を返すと
正登はハッとして顔を赤らめてうつむいてしまった。

2人がこうして朝の挨拶をし合ったのは
いったい何年ぶりだったろうか・・・

正登にとっては
昨晩に加奈から聞いたスピリチュアルな話は
それほど強く心に響いてはいなかったが

加奈の輝くオーラの癒しを受けて
実際にはヒーリングを受けたような状態になり
浄化されてエネルギーを与えられたことから

心地良さとすっきりした感じはよくわかった。

正登にとっては
この時がスピリチュアルな目覚めの
はじめの1歩となるのであった。

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第45話 2人の会話

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加奈が直感的にレイキの伝授を受けたいと感じたサイトは
ゆかりが伝授を受けたティーチャーのサイトだった。

ゆかりがお勧めしてくれたこともあるが
いろいろなサイトを見た結果
加奈自身も信頼できると強く感じたからだった。

加奈は今すぐにでも申し込みをして
遠隔のレイキ伝授を受けたいとわくわくした。

加奈は結婚する前に貯蓄していたお金を
当時から継続して使っている通帳に入れたままにしてあり

どうしても購入したい物を正登から反対された時や
正登には確認せずにお金を使いたい時に
自分のために使うお金として使用していた。

この通帳の残りの金額と
レイキ1~3の遠隔伝授の料金とが
ほぼ同額だったことに加奈はわくわくした。

‘どうせ正登に相談してもレイキなんて怪しいとか
そんなことにお金を使うなんてもったいないとか
俺の稼いだお金を何だと思っているんだとかと言って
怒られるのは目に見えている…’

そう加奈は思っていたために

そんなお金の状況や時間的な状況からも
とてもスムーズに進めることができると思い

正登にはナイショにしておいて
遠隔伝授を受けることを心の中ではほぼ決定していた。

でも、やっぱり心の奥では
何かもやもやと引っかかるような
ネガティブな感覚があったために

正登には内緒にはせず
レイキの話をそれなりに伝えようとも思っていた。

そして、その日の夜
その機会はとてもスムーズに
自然な会話の流れの中で訪れたのだった。

かのこが自分の部屋に入って眠りに就いた時
正登は帰宅してすぐ風呂に入り
夕食は外で済ませたとのことで
つまみを肴にビールを飲み始めた。

翔太はテスト勉強をしていたために
部屋にほとんど閉じこもったままだったので
ダイニングには加奈と正登の2人きりだった。

いつの頃からだろうか…

正登と加奈の間には
会話はほとんどなくなっていた。

会話するのは事務的な連絡や
お金の使い道とかといった必要最小限のこと。

それだけでも加奈にとっては苦痛に感じることが多く
正登もイライラすることがよくあった。

この日の加奈はいつものように
正登の要求するがままにビールを用意してついだり
おつまみを出したりしていたが

頭の中ではレイキのことでいっぱいになっていたので
とてもわくわく気分でいた。

正登にはレイキのことは
いつかは言おうと思っていたけれど
すぐではなくていいとも思っていたので

とにかく今はもっとレイキのことを知りたいという
わくわく感でいっぱいだった。

正登のコップが空になっていたのに気づいたので
さりげなく加奈はビールをつぐと

正登はめずらしく
にこやかな顔をして加奈に話しかけた。

「オマエ最近何かいいことでもあったのか?」

「ん…べつに~」加奈はおどけて答えた。

「いつ頃からかな…1週間、いや2週間くらい前からかな…
なんだか加奈が変わったように感じたのは。

やけに嬉しそうにしているような
動き方が軽やかになったような…」

‘正登が私のことを見てくれていて
そんな風に思ってくれていたなんて…’
そう思うと、加奈はそれを聞いてとても嬉しくなった。

「私ね…いろいろと心の中で気づいたことがあったの…
なんていうか…その~…人生をもっと楽しまなくちゃとか、
自分らしく生きていかなくちゃとか…

かのこからもいろいろと教えられたの。

あとは近所のゆかりさんとも話しているうちに気づいたの。

あなたも知っていると思うけれど
近頃、何冊もの本を読んでいるうちに
気づいたこともたくさんあるのよ!」

加奈はなんだかわくわくしながら
満面の笑顔で話をしていた。

正登はその話し方や笑顔を見て
ふと瞬間的に、結婚前後の恋愛していた時代の
明るい加奈の顔が浮かんだ。

‘そういえばあの頃はかわいくて明るくて優しくて
こんな人と、もし、結婚できたら最高だろうな~と思って
心から愛していると思っていたんだよな~…!’

なんだか心の中が熱くなっていることを正登は感じた。

正登はいつのまにか
肩の力が抜けたようにも感じ
顔の筋肉も緩んできたことも感じた。

正登は加奈の顔を
とてもにこやかな笑顔で見つめていたのだった。

そんな正登の表情に気づいた加奈は

正登と同じように
新婚前後の熱愛時代をふと思い出したのだった。

そのようなとてもポジティブな波動の中で
いつしか加奈は、ここ最近のスピリチュアルな気づきや
かのこやゆかりとの会話や出来事について
正登に話し始めるのであった。

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第44話 レイキについて

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加奈はその後しばらくの間
ゆかりからレイキに関する話を聞いた。

レイキはアチューンメント(伝授)さえ受ければ
だれでもレイキと深くつながって
ヒーリングを行うことができるようになることは

以前ゆかりから借りた本を読んで
半信半疑ではあったが知ってはいた。

しかし、身近で普通の主婦といった感じのゆかりが
あのようなヒーリングパワーを身につけて実践したことを
体験してみることで強く実感し

あらためてレイキの魅力を感じるとともに
自分もレイキヒーラーになって
ヒーリングすることができるような気持ちになっていた。

加奈は帰宅してからすぐに
「癒しの手」の本をもう一度読み返してみた。

読み進めるうちに心の底からわくわくしてきた。

ふと、自分自身の体か
ほかほかと温かくなっていることを感じた。
同時に手のひらもやたらと温かいことも感じた。

手のひらを見ると
いつも以上に赤くなっていたので
加奈は少し驚くとともに
ゆかりが話していたことを思い出した。

「ヒーリングをしている最中には
体や手のひらが温かくなるときがあるの。

でもいつもなるわけではないけれど
そんな時は明らかに温かいエネルギーが体を流れていることを
とても心地良く感じて実感できるのよ!」

加奈は伝授を受けていないのになぜ?と思いつつも
先ほどゆかりからヒーリングを受けた時のような
なんともいえない独特な心地良い温かさを感じていたのだった。

なんだか加奈は
伝授のことやレイキのことを
いろいろと知りたくなったので

いったん本を閉じてパソコンに向かった。
そして、レイキに関して検索してみた。

ヤフーで「レイキ」と検索してみると
約4,230,000件と出たので
そんなにもたくさんのサイトがあるんだな~思い驚いた。

そんなに時間をたくさんかけて検索したわけではないが
主に伝授の料金とレイキの種類について
なんとなく開きたいと感じたサイトを開いて調べてみた。

伝授の価格は日本標準価格というものがあって
レイキ1が3万円、レイキ2は4万円、レイキ3は9万円、
レイキ4は15万円と書いてあった。

結構高いんだな~と思いつつ
レイキの効果を考えると
金額はこのくらいが適切かも…とも思った。

でも、標準価格よりも安い料金で
伝授を行う場所が多いことも分かった。

また、1日ですべてを伝授するティチャーもいれば
2日や3日や4日間に分けたり

1段階が終わった後に
21日以上の日にちを空けるように支持している場所もあった。

その場に行かなくても
自宅等で遠隔伝授を受けられることも
いくつかのサイトに書いてあったが

ゆかりは子どもがまだ小さいために
この遠隔伝授を受けたと言っていたことを思い出した。

また、レイキとはいても
現代レイキ、レイドーレイキ、直伝霊気、
西洋式レイキ、臼井式レイキ等
たくさんの種別があることもわかった。

なんだかより取り見取りで
なにが良いのか何が違うのか
よくわからなくなってしまったけれど

レイキは素晴らしいヒーリングテクニックであるということと

レイキの知名度は世界的に広がっており
国によっては健康保険が適用するなど

そのヒーリング効果が
多くの人々に認識されていることもあらためて知って

「私も伝授を受けてみたい!」と思い
加奈はさらにわくわくしていたのだった。

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第43話 レイキヒーリング

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ゆかりの家に着く500mほど手前で
美世が抱っこしてほしいとせがんだので

ゆかりは美世を抱きかかえながら
やさしく体をタッピングしながら帰宅した。

どうやら美世は眠くなっていたらしく
このわずか10分弱の間に
ゆかりの愛に包まれて安心して眠っていた。

美世をリビングルームの端に寝かせて
ゆかりはヒーリングを行う準備を始めた。

でも、準備とはいってもとても簡単で
リビングルームの中央に
椅子を1つ持ってきただけだった。

先ほど、帰宅途中に歩きながら
ヒーリングは寝て行っても椅子に座っても
どのような状態でも

リラックスさえしていれば
有効に行えることをゆかりが説明すると

加奈は椅子に座って行うことを希望したので
椅子を準備したのだった。

加奈が椅子に座ると
レイキヒーリングを受ける際の留意点に関して
ゆかりはいつもよりもゆったりとした口調で話し始めた。

「今からレイキヒーリングを始めるけれど
加奈さんはとにかくリラックスをして
ここに座っているだけでいいのよ。

できれば軽く目を閉じていたほうがいいけれど
目をあけていても大丈夫。

もし、どこかがかゆくなったらかいてもいいし
痛くなったり嫌な感じがしたりしたら
遠慮しないで言ってね。

心の中を無にする必要はないから
もし、いろいろな思考が湧き上がってきたとしても
そのまま受け止めて思考をめぐらせていても大丈夫よ。

とにかく、身も心もゆったりとリラックスをして
自然な感じでエネルギーを受け止めるようにしてくれればいいの。

そんな感じだけれど
何か質問はあるかしら?」

加奈はこれまでにヒーリングというものを
一度も受けた経験がなかったので
未知のことに対する緊張感はあったけれど

ゆかりを深く信頼しているので
気持ちの中では任せ切っていた。

「なんだかちょっと緊張しているけれど
とにかく私はリラックスしているだけでいいのよね。」
加奈は笑顔で答えた。

「では、今から私が両方の手のひらで
肩や頭の周辺を中心に
体に触れてレイキを送るね。」

そう言い終わると
ゆかりは両手をそっと加奈の肩の上に乗せた。

ゆかりの手のひらは
まるでカイロのようにとても温かくて
あっという間に肩や首周辺がほかほかしてきた。

そして、数分経った頃には
加奈はまるで上半身が温泉につかっているような心地良さを感じ
肩コリや背中の張りが緩和されていくように感じた。

なんだか急に眠気を感じた時
ゆかりの手のひらが右手でおでこに触れ
左手で後頭部に触れて頭部をはさむ形の
コズミックプラグと呼ばれるポジションに移った。

加奈はさらに温かさが全身にしみわたるように感じたが
頭の中や体の所々にある重い感じのエネルギーが
体のあちこちから外へ抜けていくような感じもしていた。

あまりの心地良さに
加奈はいつのまにか眠っていた。

実際は、ほんの数十秒ほどの眠りであったが
加奈がはっとして目覚めると
ゆかりの手のひらは同じポジションにあった。

とても長い時間眠ったような気がするほど
深く眠っていたように感じたので
ゆかりに聞いてみることにした。

「ねえ~。ゆかりさん。
今、お話してもいいのかしら~…」

「ええ、全然問題ないわよ~。」

そう聞いて加奈は安心して
ここまでの感想や眠ってしまったことを話し始めた。

ゆかりはレイキヒーリングを続けながら静かに答えた。

「加奈さんが眠ったことはわかっていたけれど
ほんの少しの時間だけだったのよ。

でも、レイキのエネルギーが浸透して
とても深い眠りをしたような安らぎを感じたのでしょうね~。

私も自己ヒーリングをしながら
眠ってしまうことがよくあるけれど

寝起きの時の心地良さは最高に感じるのよね!」

そう言い終わると
今度はまた手のひらを肩の上に置いた。

加奈は最初に肩に手のひらを乗せられたとき以上に
温かさと心地良さを感じた。

肩や背中がどんどんやわらかくなり
とろけていくように感じていた。

すると突然
背中の中央のあたりに少し痛みを感じた。

でも、数分経つとその痛みは和らぎ
さらにとろける感じと心地良さが伝わってきた。

あとになって加奈は
この時のことをゆかりに聞くと

肩や背中のコリが緩和していく過程で起きた
‘好転反応’と称されている現象で

肉体の状態がポジティブな状況へと変化する際に
一時的に起きた不調和だから
実際にはまったく問題はないと聞いて安心した。

この時のゆかりのレイキヒーリングは30分ほど行ったが
加奈はほんの10分くらいに感じていた。

加奈にとっては
深く安らぎ心地良い時間であったために
とても短く感じられたのであった。

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第42話 レイキヒーラーゆかり

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かのこからの
スピリチュアルアドバイスを受けて以来
加奈の意識はさらに目覚めが進み

もっと本来の自分らしく生きていきたいという願いが強くなり
本来歩むべき魂向上のための道を知りたいと思った。

そこで、エコに関するボランティア活動とか
福祉に関するパートの募集とか
いろいろな情報を見たけれど

加奈には「これだ~!」と
強くわくわくするものがなかった。

「ママは人のため世のため地球のため宇宙のために
何かしたいな~と思うんだけれど
何から始めていいかがよくわからないいのよ~…。

ママが何をしたら良いのか
かのこにはわかるかな~?」

かのこにも一度こんなふうに聞いてみたことがあった。

「ママがやりたいって感じることがあったら
なんでもいいんじゃないの~。

動機が素敵なことだとわかっているんだから
きっといつかわくわくすることが目の前にやってきて
ママ自身の中でもはっきりと感じると思うよ~。」

加奈にはとてもそっけない返事に聞こえたが
実際にはスピリチュアルな観点に基づいた
適切なアドバイスであった。

そんなある日、あの時以来3回目になるが
かのこが学校に行っている間
ゆかりと加奈と美世とで氷川神社へと参拝した。

参拝した帰り道の途中で
美世が道端で転んでしまい
膝を打ちつけてしまい痛がって泣きだすと

ゆかりはすかさず美世を抱き
右手のひらをそっと美世の膝に当てて

「美世の足の痛みが消えますように」
と小さな声で祈るように唱え
そのまま手を当て続けていた。

そしてほんの20~30秒ほどで美世は泣きやみ
手をつないで再び歩きだしたのだった。

「これがレイキの力なんだ~!」
加奈は驚きと喜びを感じてつぶやいた。

ゆかりは2ケ月ほど前に
レイキに関する本を読んで魅力を感じ

その直感に従って
すぐに伝授を申し込んで
レイキ1の伝授を受けていたのだった。

加奈もその話は聞いていたし
借りている本の中のレイキに関して書かれている
「超カンタン癒しの手」という本も読んでいたので
レイキに関する知識はあった。

また、レイキに対して興味はあるものの
「本当にそんなに簡単に身につけられるのかな~?」
「私なんかにはとても無理なんじゃないなのかな~?」
というような疑念のようなものが湧きあがったので

加奈の心の中でレイキは素晴らしいものとは感じつつも
自分には難しいものとして捉えていた。

しかし、今、目の前で起きた様子を見て
加奈はなんだかとてもわくわくしていた。

身近な存在であるゆかりの
美世に対して行ったレイキヒーリングが
あんなにも効果があることを目の当たりにしたことや

美世が痛がっている様子を見ても動揺することなく
落ち着いて自信を持って手を当て
実際に痛みを和らげてしまった状況が

なにかとても魅力的であり
自分にもできるのではないかという
強い自信を持てたような感覚にもなっていた。

加奈はゆかりにそのような話をすると
「もしまだ時間があるようだったら
今から家に来て私のレイキヒーリングを
試しに受けてみない~!?

パパにはよくレイキをするけれど
とっても気持ちがいいって言ってくれるし
リラックスしすぎてすぐに眠っちゃうこともよくあるのよ~!」

加奈はさらにわくわく感が大きくなって
「うん。ぜひぜひよろしくね~!」
と言ってゆかりの家へと向かった。

ゆかりもとてもわくわくしていた。

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第41話 加奈の歩む道

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かのこは「トイレに行ってくる」
そう言って席を立ったことで
静寂した場が動いた。

戻ってきたかのこは
いつものかのこになっていて

「ママ~何かおやつな~い?」
と、お腹をすかした顔をして言った。

加奈は我に返って
おやつにと用意しておいた
クッキーを出した。

アップルミルクティーを入れて
かのこと一緒にクッキーを食べながら
加奈は心の中にわき上がってくる
大きなわくわく感を味わっていた。

「今の私にできることで
世のため人のため地球のため宇宙のために
何かもっとお役にたつことがしたい!」

かのこのスピリチュアルアドバイスによって
心の中にあった呪縛のようなものから解放された
とても清々しい感覚の中からわき上がってきたのである。

具体的に何をしようということまでは
この時点では浮かんでこなかったけど
このような意識は強くわき上がってわくわくしていた。

加奈がこのように
直感を顕在意識でしっかりと認識し
自らの顕在意識によって強く願うと

その願いは宇宙とつながり
今の世で現実的にできるような具体的なことを
インスピレーションで与えてくれることがある。

加奈のこのような願いは
魂向上のために必要なポジティブな願いであるために

守護霊様や守護の神仏などの
加奈の身近で守護してくれている
高次のスピリットからも

これまで以上に多くのインスピレーションが与えられ
受け取り認識しやすくなるのである。

その与えられたインスピレーションは
自らの顕在意識にわき上がり
自分の思考の中で即座に認識することができる場合もある。

しかし、もしその時点の顕在意識では
たとえ認識できなかったとしても

願い続けてさえいれば
必要に応じて顕在意識でしっかりと認識できる時が
必ずくると信頼することが大切である。

その願いが魂向上のため
地球や宇宙の発展のために必要なことであれば
守護の存在や宇宙からの計らいもあり

その人のその時点の状況に応じた
無理なくスムーズに行うことのできる
具体的に実践する状況へと導かれるはずであり

その中で具体的に成すべきことを
必然的に認識することができるのである。

本来歩むべき自分自身の道を歩んでいて
さらにポジティブな道を歩もうと思い
その願いが魂の願いと一致していれば

その人にとっての
魂向上のために必要な学びの場は

無理して切り開いたり
ネガティブに感じるようなことを
あえて乗り越えるようなことをしたりしなくても

高次の守護の存在も
宇宙も協力してくれるため
とてもスムーズに導かれるのである。

だからもし、強くポジティブな願いを抱いても
その時点で具体的に何をしたら良いのかがわからなかったり

3次元的な現象としては願いが叶う方向へと
進んでいないように感じたりしていたとしても

その願いが魂向上のために必要な願いであり
本来の自分自身が行うべき必要のあることであれば
願いが叶うことを信頼し続けることが最も大切なことになる。

そして、願いに対して不信の念や取り越し苦労を抱いて
波動を落とさないように心がけ

自分ができる目の前のことを
よりポジティブな気持ちで努めていけば
必ず道はスムーズに開かれているのである。

ただし、何もしないで願ってさえいれば良いわけではなく
イメージさえポジティブに広げていれば良いというわけでもない。

たとえば加奈のように
自分自身のやるべきことに加えて
家族のために主婦業全般をやりこなし

子どもたちや夫のために愛をめぐらせて
足元の実生活においてやるべき必要なことは行い
自他との調和を図りつつ実生活を送っているわけですから

実際上結果的にはすでに
自分のため人のため世のためにも
大きく貢献しているのである。

そして、さらに大きく愛をめぐらせながら
本来の自然な自分のわくわく感に従い
自分の道を歩み続けていれば

あるべき所に
あるべきものが用意され

あるべき時に
あるべきことが起こるのである。

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第40話 かのこのスピリチュアルアドバイス

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神社の参拝を終えた後
商店街で夕食の買い物をして
それぞれの家に帰宅した。

夕食の支度にはまだ少し早いので
加奈はかのこと一緒に
アップルミルクティーを飲んでくつろぐことにした。

‘カラ’の世界の話をする時のかのこは
いつものかのこと少し少し雰囲気が違っていて

いつも以上に穏やかな表情の中
すべて何でも知っているような
とても理知的な雰囲気を持っているように感じるし

実際の話し方も少し早口になり
使う言葉もかのこは普段使わないような
難しい言葉を普通に使うときがある。

加奈はふとそのことを思い出したので
かのこに聞いてみた。

「気にはなっていたことなんだけれど…
かのこが‘カラ’の世界の話をする時

いつものかのこと
ちょっと違った雰囲気のかのことを感じるんだけれど
話をしているかのこはどんな感じなの?」

かのこはこの質問に対して
いつものようなかのこの話し方で
少し長く説明をした。

その内容はだいたいこんな感じであった。

‘カラ’の世界の話をしている時
かのこもやはりいつもと違う自分を感じている。

‘カラ’の世界の話をしだすと
‘カラ’の世界の様子がおでこの奥の方(第3の目)とか
頭の右の上の方とかに

テレビを見ているように
はっきりとした映像が見えることがよくある。

‘カラ’の世界の話をしている時は
半分はかのこだけど
半分は違う意識を感じる場合が多い。

違う意識は1人のように感じることもあれば
たくさんの人を感じる場合もある。

誰だかよくわからない場合もあるけど
‘カラ’の世界の友だちのペルーシャを感じる時があるし
ステンシルやミーシェの時もある。

あとはマスターから教えてもらった内容や言葉が
自分がはっきりと理解していても
ともとから知っていることとして
思い出して話すこともある。

話をしている時
かのこは何かを考えなくても
言葉がすらすらと浮かんできて
いろいろと話したくなってくる。

その話を話しだすと
次から次へと言葉が浮かんできて

わかっていることばかりではなく
時には自分でも「なるほど~」とか
「そうだったんだ~」とかって思うようなことも
勝手に自分の口が話している感じになる。

そのような感じのことを
かのこは加奈に説明した。

この説明を聞き終わると加奈は
「へ~なんだかすごいのね~!」
と言って不思議な感じになったが

話を終わってすぐのかのこが
またあの‘なんでも知っているかのこ’の雰囲気になっていることを
加奈は直感的に感じたのだった。

すかさず加奈は次のようなことを聞いていた。
「ママとかのこって今じゃなくてその前に生まれていた時、
つまり前世にも関係があったのかな~?何かわかる?」

「ママとかのこは300年くらい前に
お姉ちゃんと弟だったんだよ!」

そう話しだすと
かのこは2人の過去世における関係の
いくつかの話をした。

「それじゃあパパとママの関係は?」
2人の過去世の話が終わるとすぐに、
今度は加奈と正登との関係も聞いてみた。

質問を聞いたかのこはすぐに話しだした。

「何回か前の前世の話だけれど
パパが一度ママに命を助けられたことがあるの。

でもママはパパを助けたことを理由にして
その後にいろいろとほしい物をもらったり
まるで召使のように働かせたりしてパパを苦しめたの。

パパは命の恩人だからって
いろいろと許したり奉仕してあげたりしたけれど

結局ママはパパをたくさん苦しめてしまって
パパは苦しみのあまり病気になって死んじゃったの。

その後になって
ママはパパにひどいことをしたって
いっぱい反省して後悔したの。

その時のマイナスのカルマをお互いになくすために
生まれる前に魂同士が話し合って
パパとママがこうして出会って
今の世で夫婦になったの。

でもね、今の世で今までの間
ママはパパにたくさんの愛をささげて奉仕してきたから
昔のマイナスのカルマはもうなくなっているよ。

あの昔のことはもう今のママは気にしなくてもいいの。

もうこれからはパパに対して。
余計すぎるような気づかいをしすぎなくていいの。

自分がもっと楽しんで生きていいのよ!
わくわくすることをたくさんしてもいいの!

ママは家族のためにたくさん愛を与えてくれているし
これからだって愛を与えてくれようとしている。

家族のことも大切かもしれないけど
本当は自分をもっともっと大切にしていいのよ!

自分に向ける愛と
家族やほかの人に向ける愛と
もっとバランス良くする必要があるの!

もっと自分らしく生きて
自分自身にも愛を向けるべきなのよ!」

かのこは少し強い口調だが穏やかな表情で
でもとても力強く感じるようなたのもしさとやさしさもあり
加奈は深い愛を感じた。

気がつくと加奈は
ボロボロと大粒の涙を流していた。

加奈は自分でもよくわからないほど
安堵の気持ちや希望や勇気などといった
ポジティブな感覚が大きく湧きあがり

何と言葉で表現したらよいのかわからないような
とても幸せな感覚になっていた。

かのこの言葉は加奈の琴線に触れ
魂が鼓舞するほどの喜びや愛を感じ
いいようのない至福感を味わっていたのだった。

涙を拭いて少し落ち着いてから
加奈はかのこの姿を見ると

かのこの体の周囲が
淡く白い光に包まれて見えた。

かのこはまるで菩薩のような優しい笑顔で
加奈を見つめていた。

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第39話 自宅の鎮守神社

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鳥居をくぐって境内に入る時
これまではお辞儀(礼)をしたことのなかったので
かのこもゆかりもなんだか少し恥ずかしいような感じがして
軽い感じの会釈をして境内に入った。

ご拝殿での2拝の時も同様に
小さいお辞儀を2回繰り返し
2拍手も小さな音で行い
手を合わせて心をこめてお祈りをした。

軽く目を閉じて神様への感謝の気持ちを表したり
祈願を心の中で唱えたりしているうちに
2人はとても清々しい気持ちになった。

お祈りを終えて1礼をするときは
2人とも自然な気持ちの中で
深々としたお辞儀(拝)をした。

気がつくと美世もかのこも
境内に落ちている
イチョウの葉やどんぐりを集めて喜んでいた。

ゆかりと加奈は顔を見合わせて
「来て良かったね~!」
そう言い合って目をウルウルさせていた。

参道横にある立札に書かれている
氷川神社に関しての説明書きを読み
加奈は驚いた。

主祭神の最初にスサノオノミコトと書かれていたが
加奈の母親の実家は島根県出雲市佐田町で

実家の近くには
スサノオノミコトの御魂をお祭りしている須佐神社があり

母親の実家に行くと
祖母と一緒によく参拝していたのだった。

祖母からはスサノオノミコトの話を
子どもの頃によく聞かされていたが

加奈はその話がとても好きだったし
須佐神社に参拝することも好きだったことを思い出した。

なんだかスサノオノミコトが
とても身近に感じられ
心の中が温かくなっていた。

これは後日になって
信頼している人に調べてもらってわかったことだが

この氷川神社はゆかりにとっても加奈にとっても
自宅の鎮守神社だった。

この氷川神社の大神様は
鎮守の大神様として強くご加護してくださっていることを
顕在意識では認識していなかったこととはいえ

この時はじめて鎮守神社を参拝したことで
神社のご神気の素晴らしさや
神様を敬うことの大切さを深く感じたのであった。

また、2人にとっては
近所に素晴らしい心の拠り所を発見した感じで
とても嬉しい気分になっていた。

帰る時に神社の境内を出るために鳥居をくぐる際
ゆかりと加奈は境内に向かって深々とお辞儀をして
小さな声で「ありがとうございました」と心をこめて唱えた。

ちなみに武蔵の国一ノ宮の氷川神社は
やはり同じく後日に調べてもらった結果
ゆかりと加奈の産土神社であることもわかった。

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第38話 神社参拝

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4人の過ごすリビングルーム全体が
神々しい光に包まれて
まるで部屋全体がアセンションしたような
とても心地良い波動に満ち溢れていた。

美世はそんな中
うっとりとした穏やかな表情で目を覚まし
「ママ~」と小さな声でつぶやくように言った。

美世はトイレを済ませておやつを食べた後
かのことまた一緒に遊びだしたので

ゆかりと加奈は引き続き
スピリチュアルな話に花咲かせるのであった。

東京23区内に住んでいる2人は
武蔵の国に位置するので
さいたま市高鼻に鎮座している
氷川神社が一ノ宮になる。

ゆかりの実家は
この武蔵の国一ノ宮氷川神社の近くにあるので
今度一緒に氷川神社に参拝して
その後に大宮公園で遊ぶ約束をした。

その約束を交わしたすぐ後に
「そういえばわりとご近所にも
確か氷川神社があったような気がしたけど…」

そう言ってゆかりが自宅周辺の地図を見て調べてみると
1kmほど離れたところに実際に氷川神社があった。

地図をよく見ると
さらに1kmほど離れた所にも氷川神社を見つけた。
なんだか‘氷川神社‘が2人とも突然強く気になった。

2人は目を合わせて
「今から氷川神社に参拝しに行こうか~!」
とほぼ同時に言い合って笑った。

早速、子どもたちも外出する支度をして
4人は秋のぽかぽかの日差しを浴びながら
散歩がてら氷川神社へと向かった。

ゆかりも加奈も
これまでに神社で参拝するのは
初詣とか七五三とかといった特別な時や

観光地へ行った時
有名な場所とされている神社に
時々立ち寄る程度だった。

スピリチュアルな本を読み進めていくうちに
身近にある神社にも参拝したいと
徐々に強く感じるようになってきてはいたものの

こうして機会を作って参拝するのは
2人とも初めてであった。

15分ほど歩いて氷川神社に着いたが
そこは街中の小さなオアシスといった感じで

周囲には家が立ち並んでいるが
氷川神社は木立に囲まれた
とても閑静な空間の中にあり

鳥居の向こうには
荘厳な感じの小さな御社が見えた。

ゆかりはあらかじめコピーしておいた
東京都神社庁のホームページに書かれていた
「参拝の作法」に関する記事を取り出して
加奈とともに読みながら確認した。

以下はその記事の内容である。

1.入口の鳥居をくぐる前に会釈をし、気持ちを引き締めてから境内に入ります。
2.手水舎の水で心身を清めます。このことを「手水をとる」といいます。

《手水をとる作法》
(1) 右手で柄杓(ひしゃく)を持ち、水を汲んで左手にかけ左手を清めます。
(2) 次に柄杓を左手に持ち替えて、同じように右手を清めます。
(3) 再び柄杓を右手に持ち、左の手のひらに水を受けて口をすすぎます。
(4) 口をすすぎ終えたら、もう一度水を左手に流します。
(5) 最後に水の入った柄杓を立て、柄に水を流してから伏せて置きます。


3.参道を通ってご神前へ進みます。
4.賽銭箱の前に立ったら会釈をし、神さまに捧げる真心のしるしとして、賽銭箱にお賽銭を入れます。
5.二拝二拍手一拝の作法で拝礼し、会釈をしてから退きます。

《二拝二拍手一拝》
(1) 深いお辞儀(拝)を二回繰り返します。 [二拝]
(2) 次に両手を胸の高さで合わせ、右手を少し手前に引き、肩幅程度に両手を開いて拍手を二回打ちます。 [二拍手]
(3) そのあとに両手をきちんと合わせながら心を込めて祈ります。
(4) 両手をおろし、最後にもう一度深いお辞儀(拝)をします。 [一拝]

~東京都神社庁ホームページより「参拝の作法」転載~

「あと留意することは
確か参道の真中は神様の通る道だから
真中はあけて少し端を通るようにするのよね。」

そう2人は確認すると
美世とかのこにも同じようにふるまうように伝え
4人で深く1礼をして鳥居をくぐり
参拝の作法に従って参拝したのだった。

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第37話 ‘カラ’の世界の現実の話

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美世が眠ったことに気づいたゆかりは
奥の部屋から持ってきたタオルケットを
美世の体にそっとかけた。

かのこの分のアップルジュースと
ハーブティーのお代わりを入れ

かのこもゆかりの隣に座って
3人でテーブルに置かれた飲み物を飲んだ。

1口飲み終わると
少女マンガのようなきらきらしたゆかりの目線は
かのこに対して注がれていた。

「かのこちゃんの夢のお話を聞きたいな~♪」
ゆかりは満面の笑顔で話しかけた。

かのこも嬉しそうに
「‘カラ’の世界のお話をしていると
かのこはとっても幸せな気分になれるから
何でもお話しちゃうよ~!

だからいっぱい聞いてね~♪」
と言ってにこにこしながらゆかりの質問を待っていた。

「じゃあ、いろいろと聞きたいことがあるんだけれど…
何から聞こうかな~

え~と~…‘カラ’の世界で一番おいしい食べ物って何だった~?」
ゆかりはわくわくしすぎて有頂天になってしまい
頭の中がうまくまわらなくなっていたので
ついついこのようなたわいもないことから聞いてしまった。

「それがね~、あれだけ長い時間‘カラ’の世界にいるのに
まだ1度も何かを食べた記憶がないのよ~…。

なんていうか…
お腹がすいたって感じになってはいないような気がするし
食べなくても大丈夫って感じがするのよね~。

なんだか、息をしているだけでも
光をあびているだけでも
それだけで栄養がいっぱい体に入ってきて
もう満足っていう感じがするの~♪」

ゆかりはこの話を聞いて
高次元に存在できるような
3次元の世よりも進化した肉体を維持するには

今のように口から食べ物をとらなくても
宇宙にあまねくエネルギーを吸収するだけで充分に生きていけると
本に書いてあったことを思い出した。

ゆかりはますますわくわくしてきた中で話しを進めた。

「‘カラ’の世界は惑星の内部…つまり地底にあるって
かのこちゃんのママから前に聞いたけれど
本当なの~?」

「うん。本当よ!
だからとっても過ごしやすいし
安全で安心なの♪」

ゆかりがこれまでに読んできた
アミの本や超シャンバラや空洞地球という本とかで

惑星の内部に文明世界が在ることやその様子は
今までに読んだことがある内容から
なんとなく想像はつくけれど

目の前にいる
近所の普通の感じの女の子であるかのこが
こうもはっきりとその存在を認め
実在していることを確信して答えていることや

夢のようなその世界の経験を
こうしてナマで聞いていることに対して
ゆかりはますますわくわくしてきた。

「‘カラ’の世界ではかのこちゃんは何歳なの?」

「それが、よくわからないの~。
‘カラ’の世界の時間とこの世界の時間とは
ぜんぜん違うから…。

でも見た感じはかのこもかのこの友だちも
今のかのこと同じで小学3年生くらいだよ~♪」

「時間が違うっていうことがどうしてわかるの?」

「自分でそう感じるの~・・・
今いる世界のように先生が教えてくれるとか
だれかが言っていることを聞くとかではなくて
自分の中で答えがはっきりとそうだって感じるの♪」

「じゃあ何でも分かるっていう感じなの~?」

「そんな感じもするけれど
わからないこともたくさんあることもわかているの。

つまり、普通に生きていく中でわかっているべきことは
自分の中にたくさんの叡智っていわれるものがあるから
そこに気持ちを向ければ何でもわかることは知っているけれど

もっといろいろなことがわかりたいって感じるし
もっと自分を高めたいって感じるから
わからないこともたくさんあるっていうことも感じるの~。」

「叡智ってたくさんお勉強をして覚えたの?」

「今のこの世界の学校みたいなやり方のお勉強は
ほとんどしたことがないけれど
マスターやいろいろな人から教えてもらったことも
この叡智の中には入っているの。

でも、その教えてもらったことは
自分の‘個性の叡智’というものだから
また違っている叡智で

普通に生きていく時に知りたいことの多くは
宇宙の叡智や記憶とつながっていて

そこに意識を向けると
自分の中でわかることができるのよ~♪

言葉でこうやって話をしようとすると
なんだかちょっと難しいって感じちゃうけれど…
でも、そんな感じなの~。」

ゆかりはかのこの話を聞きながら
なんだかすごいことだと感じていた。

かのこがいつもの近所の女の子ではなくて
未来の国とか宇宙からきた
光り輝く天使のようにも感じてきた。

ゆかりはオーラを見たことがないと
自分では思っていたけれど

この時のかのこが放つ
淡くて美しい虹色のオーラの色が
はっきりと認識できたと感じていた。

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第36話 小さなラッキー話

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「私が加奈さんから初めて
かのこちゃんの夢のお話を聞いた時から
だいたい3,4ヶ月くらい前に

何げなく立ち寄った本屋さんで
帆帆子さんの本に出会ったの♪

なぜだか本を手にした瞬間に
‘この本は私のために書かれた本’って感じて
迷うことなく買って読み始めたんだけれど

読みながら私も加奈さんみたいな感覚になって
何度も涙が出てくるくらいに感激したのよ~。

本当に素敵な本に出会ったって思って
幸せな気分になったことを

加奈さんのお話を聞きながら思い出して
またあらためて感謝の気持ちでいっぱいになっちゃった♪」
ゆかりは目をウルウルさせながら話を続けた。

「その後もポジティブな内容のスピ本を
何冊も読み進めていくうちに

私もやっぱり加奈さんみたいに
自分の中が一気に明るくなっていって
どんどん意識が変わっていく感覚が認識できたし

自分の中が明るくなるにつれて
周囲の人も出来事も
世の中のあらゆることの捉え方も

どんどんポジティブに変わっていることが
はっきりと認識できるようになってきたの。

それに、あらゆることをポジティブに感じようとしたり
自分の中のネガティブな情緒を感じると
ポジティブに変換しようと努めたりして

自分自身の意識の中でも
意図的に波動を下げないようにしつつ
波動を高めようとするように

なんだかナチュラルな感覚の中で
そうしようって意識しながら
スピ本で得た知識とか直感とかを活用して

よりポジティブにいられるように
意識的にも努めるようになってきたのよね~。」

加奈はゆかりの話のすべてに
体全体を使って大きく頷きながら
身を乗り出して聞いていた。

「さっき加奈さんも言ってたけれど
いわゆるそんなふうにスピリチュアルに目覚めてから
私にも‘ラッキー’って思えることが
目の前でたくさん起きるようになってきたのよ~。」

加奈は自分がその具体的なことを話そうとしてわくわくしていたのに
まだゆかりに対して話をしていなかったことを思い出した。

「そういえばさっきの話で
ゆかりさんにそのことを聞いてもらおうと思っていたんだけどね…」

そう話し始めた加奈とゆかりは
その後しばらくの間
いろいろな小さな‘ラッキー話’に花咲かせるのであった。

「失くした物が見つかった話」

「満車だった駐車場が到着したと同時に空いた話」

「強く願ったら天気が変わった話」

「かけようと思った人から電話がかかってきた話」

「理想通りに問題が解決した話」

などなどなどなど・・・

話しだしたら2人ともたくさんのラッキーを感じていて
話が止まらなくなっていた。

2人はわくわくしながら話を続け
ぐんぐんと波動は高まっていったが


そのポジティブなエネルギーを受けながら
同じリビングの中で遊んでいた
かのこと美世も心地良い気分になったようで

リビングに敷いてあるふかふかのジュータンの上で
ねんねごっこをしているうちに
美世だけすっかりと熟睡してしまった。

かのこは寝ている美世の体を
やさしくトントンしながら
いつしか2人の話に耳を傾けていた。

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第35話 スピ友 

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ゆかりから20冊のスピ本を借りてから
約2週間経った日曜日

加奈とかのこと2人で
ゆかりの家へ遊びに行った。

ゆかりの家に着いてチャイムを鳴らすと
ゆかりと一緒に出てきた美世は
玄関先でとび跳ねながら
キャピキャピ喜んで迎えてくれた。

美世はかのこの手をとって
20畳ほどある広いリビングルームへと連れて行き
幼児用の滑り台で一緒に遊ぼうとせがんで
2人は楽しそうに遊びだした。

リビングルームにはとても美しい
4人掛けの白いテーブルとイスがあり
テーブルの上には鉢植えのライムが
おしゃれな感じに置いてあった。

加奈がゆかりの家のリビングに入ったのは
この日が初めてであったが

清楚でゆったりとくつろげる雰囲気で
とても心地良く感じた。

土・日はゆかりの主人の勤務する会社が休みのために
普段は家族3人で過ごすことが多いのだが

この日は主人が友人と釣りに出かけたために
朝早くに家を出て夕方まで帰らない予定。

ゆかりの主人は休日に家族と共に過ごすことが多く
家族と過ごすことに安らぎを感じているが
時々趣味の釣りやゴルフにも出かけるとのこと。

ゆかりが2人分のハーブティーを入れながら
そのような内容の話を加奈にしていた。

「いいわね~家族思いのご主人で~!」
加奈は心からうらやましく思って言った。
ゆかりは上品に「ふふ…」っと笑った。

ハーブティーを入れ終わり
ゆかりも加奈の前の椅子に座って
ハーブティーを一口飲んだ後
加奈の目をじっと見つめてこう言った。

「加奈さん。なんだか少し前と比べて輝いてみえる!

別に以前が暗かったというわわけではないけれど
幸せそうに見えるというか~・・・
にこやかに見えるというか~・・・

きっとオーラが以前よりもきらきらと輝いているのだと思うわ!」

「へ~。そうなんだ~。
確かに、ゆかりさんから借りた本を読み始めた頃から
世の中が明るく感じてきたりとか
楽しいと感じることが増えて
嫌だと感じることが減ってきたように思えるし

何だかいろいろなことで
ラッキー♪って感じることも
立て続けに起きているのは確かなのよね~!」

ゆかりは加奈の顔を見ながら
目をらんらんと輝かせて
加奈の話を頷きながら聞いていた

そんなゆかりの温かくて楽しそうな雰囲気に包まれて
加奈はさらにわくわく感じて話を続けた。

「最初に借りた浅見帆帆子さんの本を読んで
目からうろこが落ちるような思いになって
すごくポジティブな楽天的な気分になったんだけれど

あの時から私の中で
何かが大きく変わったような気がするのよね~。

たかが1冊の本を読んだだけって思ったけれど
されど1冊、そして2冊3冊…

さらにアミとかオムネクさんとかシルバーバーチとかの
お借りした本を読み進めていくうちに
たくさんの気づきとか知識とかが入ってきて

なんだかため息をついてみたり
‘そっか~’とか‘なるほど~’とかって
独り言をいったりするほど
感動したり共感したり感謝したりして…♪

そうしているうちに
私自身は何もしていないはずなのに
自分自身が徐々に変わっていっている感じがするのよね~。」

さらに加奈は話を続けた。

「そうしたら帆帆子さんの本に書いてあったように
ほんの些細なことかもしれないけれど

実際に目の前の出来事の中に
思わず‘ラッキー’ってはしゃいでしまうようなことが
たくさん起きるようになってきたのよ。ホントに!」

なんだか加奈は話しながら
わくわくを超えて興奮してきている自分を感じ
ハーブティーを1口飲んで軽く深呼吸をした。

ふとゆかりを見ると
あの時に公園で話をしたときのような
小さなガッツポーズをしたまま

目を輝かせて加奈の顔を見つめたままで
かたまっていた。

ゆかりは加奈の話のすべてを聞き終わった後に
自分の話をしようと思っていたけれど

心の中のわくわくが爆発しそうになっているゆかりは
話の途中ではあるとは思いつつも

謙虚で控えめで理知的な雰囲気の普段の様子とは違い
まるで夢見るキャピキャピ少女のような雰囲気で
話をし始めたのだった。

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第34話 「今」をよりポジティブに生きる

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この日の朝も
いつものようにすっきりとした気分で
かのこは目覚めたのであったが

‘カラ’の世界にいたことはわかっているし
学校の様子や10人の友だちのことも
はっきりと覚えているのに

マスターから聞いた話は
とても心に響いて感激したはずなのに
多くの話を思い出すことができなかった。

「まあ~いっか!」と
かのこはひとりごとを言うと
無理に思いだそうとすることをやめて
窓から曇り空を見上げながら深呼吸をした。

ダイニングルームに行くと
いつも以上に晴れやかな表情の加奈がいた。

かのこの顔を見ると
おはようの挨拶をするのも忘れて
加奈は目を輝かせて話をし始めた。

「昨日の夜、かのこが寝た後に
真美ちゃんのお母さんから電話があって話をしたんだけど

真美ちゃんもかのこと同じ気持ちでいて
2人で登校したいと強く願っているんだって。

だから、昨日の夕方に
学校にいる藤丸先生に電話して聞いてみたら

「集団登校をすることは学校の決まりだから
好きな人と一緒に登校するのは
どうしてもだめだ」って言っていたけれど

切願するように電話で強く訴えて話をしたら

‘校長先生の言うことになら従うから
もし、校長先生が許可したらいい’って
藤丸先生が言っていたんだって~。

それで、今度は校長先生と電話で話したら

登校班の班長に2人が班とは別で行くことを連絡して
保護者として責任をもって登校させてくれればいいって…

つまり、かのこと真美ちゃんの2人で登校することを
特別に許可してくれたんだって~!

校長先生の口から藤丸先生に
このことは直接伝えてくれることになったから

今日からでも真美ちゃんとかのこは
2人で一緒に登校できることになったよ!

ただし、2人の後ろから
私か真美ちゃんのお母さんのどちらかが
交代で毎朝ついていくことになるけどね~。」

かのこは大喜びで
「やった~!」と叫んだ。

加奈も一緒にはしゃいでいた。

加奈は朝食を食べながら
教師藤丸を、教師という枠を外して
一般的な男性として捉えてみた。

教師だからというだけで一目をおいていた
そんな固定観念を外してみると

エゴが強くて愛の薄い
わくわく感じないネガティブな
かわいそうな人に感じられた。

かのこも同じように捉えていることは知っていたが
これまでは教師藤丸を立てるような言い方をして

かのこが感じて話していたことを
そのまま認めないようにしてきた。

しかし、事実は事実であるし
教師藤丸の意見や状況を
加奈の立場で変えることは
できないことであるとも分かっているし

不干渉の法則も知って意識してみると
相手を意図的に変えようとすることは
不干渉の法則に反することも感じた。

だから加奈は、この先はかのこと二人で
教師藤丸のネガティブな言動や指導は確認し合い

ポジティブに感じることはそのまま受け止めてつつも
ネガティブに感じるようなことがあった場合には
2人の間ですべてをポジティブに変換して受容することで
藤丸からの学びを得ていこうと意識の中で決めたのであった。

実際に教師藤丸は
教育者としての愛情によって
集団登校を促していたのではなくて

職員会議で決まったことを実行するためと
自分に対して反対意見を言ってきた保護者に対して
エゴを通すために我を通していたのだった。

そもそも藤丸自身は
今の時点では教師としての子どもに対する愛情も
仕事としての情熱も失いかけていて

給料が安定していて高収入であることや
福利厚生が充実していることや
社会的な地位の心地良さのために

退職するまでの残りの教師生活を続けていこうと
ここ最近は思うようになっていたのだった。

つまり、現在の教員の中で増えつつある、
いわゆる‘やる気のないサラリーマン教師’
といえる状況に当てはまっていた。

エゴやネガティブなプライドはでてくるものの
教師としてのしっかりとしたポリシーはなく

教材研究を行うことや
クラスの実態に合わせた授業をしようとするような
必要最低限ともいえるような意欲すらも失っていて

子どもの実態や地域の特色や
今の時代に合った教育をしようとするような
ポジティブな面はほとんどなく

目の前にいる児童の実態をほとんど考慮せず
例年通りの考え方・やり方を続けることや
指導書通りのやり方をするなどの

‘楽‘をすることを選択し続けて
‘堕落’する道を歩み続けてしまい

管理職である教頭や校長にはさからわらずに従い
無難に過ごすことを選択しているうちに
どんどん波動を落とし続けていたのだった。

藤丸が教師になってしばらくの間は
愛にあふれる情熱的な教師として

子どもたちにも親にも同僚にも親しまれ
教育者としての情熱を燃やして波動を高めていたのに

結果的に今のような波動にまで落ちてしまうと
過去である経過の波動がそれなりに高かったとしても
実際に魂向上にはつながらないのである。

極端な話になってしまうが
どんなに1つの人生の中で
長きにわたって徳を積んできたとしても

人生の終わりに大きな過ちを犯して
後悔はしても反省する間もなく
魂が肉体を去ってしまったら

その人はその人生の中で
魂を大きく下げてしまい
ネガティブなカルマも残ってしまう。

そして、次の人生において
そのネガティブなカルマの責任を負って
カルマを解消するために努める道を選択するのである。

‘過去’よりも
‘今’が大切なのである。

‘今’をよりポジティブに生きることを選択し続けていれば
‘未来’も、より幸せになれるのである。

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第33話 魂や前世からの縁 

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今回マスターのもとに
こうして集まっていた10人の子どもたちは

クリスタルチルドレンとして識別させているような
ライトワーカーたちであった。

グループソウルの中では
この10人以外にも
同じ時期に地球上に転生した仲間もいるが

家族や周囲の人たちと
うまく調和が図れずにいるために
波動が不安定であったり下がったりしてしまい

ライトワーカーとしての使命が順調に進まず
10人のような意識の状況にまで
高まることができていないのであった。

グループソウルとしての
魂同士の波動の結びつきは強いので

アセンションを直前にした今の時期に
3次元の世の人として出会う機会がある場合には

お互いをサポートし合ったり
波動を高めあったりするために

何かしらの形で
それなりに関わりを深く持つ場合が多くある。

今の時期においては
魂における深いつながりを持っている者同士が

生前の約束による縁もあるし
3次元の世における必要に応じた縁もあるが

アセンションに向けて
自分自身の魂向上のためにも
人のため世のため地球のため宇宙のためにも

地球上に転生した目的やお役目を果たすためにも
どんどん結ばれてきているのである。

ちなみに加奈とかのこの関係は
グループソウルではないが

前世において何度も縁があり
直の前世でも縁があったために
お互いの魂を高めあうための続きの縁でもある。

300年ほど前の2人の直の前世では
かのこが弟で加奈は姉としての
歳の離れた姉弟の関係だった。

その前世における母は
かのこの幼い頃に亡くなっていた。

加奈はその母の代りになり
精一杯の愛情をささげてめんどうを見たり
その世を生き抜くためのあらゆる知恵を
教え続けていたりしていたのであった。

かのこが成長するにつれて
あらゆる才能を発揮し始め
神童として世に認められ始めた頃

加奈は病を患ってしまい
若くして亡くなったのであった。

前世における加奈の思いとしては
かのこのさらなる自立を果たすまでは
姉としてしっかりと見守ってあげたかったという思いがあり

かのこにおける前世の思いとしては
かのこが加奈から受けた恩を
3次元の世の地球人としての関係において
もっとたくさん返したいという思いがあった。

実際のカルマはそれだけではないが
それ以前にも何度か縁を深く結んでいた2人は

3次元の世のカルマをすべて清算するためにも
お互いの魂の向上のためにも
そして地球とともにアセンションするためにも

3次元の世の地球の最後である
大切なこの時期に

こうして家族として母子としての
親密な縁を結んだ関係になることを

生前に魂が選択して
お互いの魂同士が合意したのであった。

実際に今のアセンションを直前にした大切な時期に
地球上で家族として縁を結んでいる間柄においては

加奈とかのこのように過去世で深く縁を結んでいたり
魂同士の深いつながりをもっている場合がよくある。

そして、実際に子どもとして親を選び
胎児に魂が宿る際には

自分の魂が成長するために
もっともふさわしいと感じられる親や環境を

もともとからの魂同士の合意があってもなくても
最終的には子どもとして生まれてくる魂が
自らの意思において選択するのである。

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第32話 マスターの教え

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続いてマスターは
宇宙の法則について話をしてくれた。

その内容は要約すると以下の通りである。

「カルマに関する法則
波動に関する法則
不干渉の法則など

普遍であり完璧に働くこれらの法則を
高次の意識は十分に理解しているけれど

3次元の世における顕在意識では
認識していない人が多くいる。」

「それでもここ近年は、アセンションに向かって
地球人類が精神的に大きく進歩してきているために
これらの法則を認識する人が増えてきている。」

「ただしまだまだ
よりポジティブに生きぬくために
重要視して活用できている人は非常に少ない。」

「その理由の1つは
物質世界において多年にわたり人類が身につけてきた
あらゆる固定観念や価値観や知識の中でも

宇宙の真実とは違ったあらゆるネガティブなことを
真実であるとか常識であるとかと取り違えていて
その固定観念や価値観や執着から抜け出せないでいるからである。」

「そのような低い意識の人々がまだ多く存在し
たくさんのネガティブな価値観が支配している
今の地球の世の中において

より宇宙の真理に基づいた価値観を持ち
より宇宙の法則をポジティブに活用して

あらゆるネガティブな固定観念や執着に捉われすぎずに
より高い意識の中で実生活を送ることにより

それまでの価値観や生き方を
否定するようなことはせずとも

地球においては新しい生き方である
宇宙の真理に基づいたポジティブな実生活を送ることを
自身がまずしっかりと会得し

新しい生き方として提示して

それを自らが実践することにより
他者に体現することが10人の使命であり

同じようにライトワーカーとして
人々をアセンションへと導くために

自らの使命を持って「今」の大切な時期に
地球上に転生したすべての魂たちの
共通した重要な役目でもある。」

マスターの話のすべては
高次の意識の中では理解していても

3次元の顕在意識においては
ほとんど忘れかけている真実であったと
10人が皆同じように認識していた。

マスターからの教えはここまでであったが
これらの話が終わった直後に
10人は高次の意識へと戻ることを選択した。

そこでマスターは最後に
次のようなことを伝えて話しをしめくくった。

「3次元の世の意識の中で
今あらためて確認した数々の真実を
この先に地球上で実生活を送るにあたり

どこまでの叡智を3次元の世において
顕在意識の中で思い出すことができるようにするのかは
10人個々の魂の自由意思における選択に任せる。」

「またそこには、宇宙の法則も
宇宙の神の意志も深くかかわってくるために
最終的には個々の必要に応じたポジティブな状況に至る。」

「ライトワーカーとしての使命を自覚し
宇宙ファミリーの一員として
十分にお役目を果たすよう願い

きみたちに敬意を表しつつ
宇宙から大きな愛の光を
常に与え続けることを約束する。」

このようなお言葉をいただいた10人は
多大なる感謝の気持ちをマスター向け

至福感を抱き意気揚々として
3次元の世へと戻っていったのである。

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第31話 地球に転生した目的 

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マスターから
最初に教えを頂いた話しを要約すると
次のような内容だった。

「10人の魂は同じような質であり
同じ階層に位置しているグループソウルである。」

「本来はこの世界の意識のように
宇宙の叡智を十分に理解し
地球上の次元よりも
はるかに高い次元の波動や意識を持っている。」

「その魂をさらに向上させるために
あえて‘下に落として’地球上に存在することを
10人は自らの魂の自由意思で選択した。」

「3次元の世である地球上は
ネガティブな要素が多いために

エゴやネガティブな感情を発しやすく
波動を落としやすい状況の中で実生活を送りつつも

より愛を大きくめぐらせ
よりポジティブな波動を保ち
より自分らしく生き抜き

自分自身がより輝き
自分以外のものたちに対して
より多くの光を与え続けること。」

「そして、地球人類として肉体を持ったまま
より多くの地球人類がアセンションできるよう

ライトワーカーとしての
中心的であり指導者的である立場で
光の世へと導くのである。」

「それが10人に共通している
宇宙の大いなる神より与えられた
もっとも大きなお役目であるとのこと。」

マスターはさらに付け加えるように
次のようなことを話した。

「また、神から与えられたこのお役目を果たすために
適した家族や環境などを自らが選択した。」

「10人はそれぞれの必要に応じて
この先に何らかの形で地球人類としても縁が結ばれて
お互いがサポートし合い協力し合う関係に至る。」

かのこはこれらの話を聞きながら
何度も高次の意識に変わりそうになった。

高次の意識に変わりそうになると
マスターの話している内容は
すでに十分に理解していることと認識しそうになる。

でもマスターは10人の意識の波動を
3次元の意識にキープできるよう
うまく調整しながら話をしていたのである。

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第30話 マスターとの対面

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とても気高く神々しい光を感じたので
みんなが一斉にその光の方向へと気を向けた。

そこには、見た目が30歳台くらいの男性に見えるけれど
実際には、地球の時間で数えると80万歳くらいで

栗色の淡く光る長髪を
まん中から軽く分けるような髪形をして
目はエメラルドグリーンの深みのある色合いで

愛情に満ち溢れた雰囲気の
体全体から淡い虹色に輝く
美しい光を放つマスターが座っていた。

マスターは10人の子どもたちひとりひとりと
温かい視線を合わせてほほ笑みかけ

「よくここまで来ることができたね」と
ひとりひとりを褒め称えてくれた。

マスターは最初に
今、ここにいるしばらくの間は
みんなの意識が3次元の世の地球人の意識でいるように伝えた。

これからマスターの話してくれる内容は
そのような意識で聞く方が
心の奥深くにしっかりと刻み込まれるし
強く実感できるという理由からだと説明してくれた。

10人ともその説明を聞いて同意し
もう1つの現実世界である地球表面上に住む
3次元の世の子どもの意識になって話を聞くことを選択した。

マスターからの最初の教えは
‘なぜここにいるみんなが
同じ時期に地球人類として生まれることを選んだのか’
その理由を話してくれた。

ちなみに話すとはいっても
‘カラ’の世界では通常はテレパシーで伝えあっているが
今はみんな3次元の意識になっているので
日本語で話しをしていた。

ちなみに実際に10人とも
日本人として転生しているのであった。

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第29話 グループソウルとの再会

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ゆかりから20冊の本を借りてから
すでに3日が過ぎていた。

加奈は毎日読み続けて
アミシリーズ3冊とオムネクの本を読み終えていた。

以前、ゆかりが公園で驚いていたように
かのこの話と本に出てくる高次元の世界の状況とが
あまりにも近い状態であることに
加奈も本を読みながら驚いていた。

かのこにそのことを話すと
「なんだ~。やっぱりかのこは2つの世界で生きているんだ~!

だから両方の世界ともに本当の世界だって思っていたし
やっぱり本物だったんだ~。
あ~良かった~!」

ほほ笑みながら
かのこはおっとりとした口調で
安心したように話していた。

まったく驚くようなことはなく

加奈にわかってもらえたことと
2つの世界を自分が現実として捉えていたことが
間違いではないという
安心感や喜びのみを表現しているかのこを見て

加奈はやっぱりちょっと不思議なおもしろさを感じたのだった。

かのこはこの日もいつも通りに眠りに就いた。
そしてまた今日も‘カラ’の世界にいた。

3次元の世のかのこの顕在意識では
加奈のおかげで‘カラ’の世界は
どうやら高次元の世界であると気づいた。

そのためにこの日は
かのこがマスターから
特別である大切な学びを受けることになった。

かのこは気がつくと‘カラ’の世界の学校にいた。
学校の中でも以前とは違う階層にいて

そこにいるだけで心がふわふわとかるくなり
まるで自分が天使になって空を飛んで遊んでいるような
これまでに感じたことのないような心地良さと
幸福感の中にあった。

学校の校舎の中の1室ではあるが
薄ピンク色と白銀色との混ざった美しい空のもと

かのこの好きなアップルティーをまろやかにしたような
ほのかな甘い香りが漂い
とても小さな音色ではあったが
心安らぐ美しい音が流れていた。

1室とはいっても
まるで広い草原のように感じる場所で

足元にはふかふかした緑と青の混ざったような
美しい色合いのジュータンのような物が一面に敷かれていて

壁のような囲いは見当たらず
どこまでも果てしなく続いて見えるような
白い世界の中にかのこはいた。

かのこはまるで宙に浮かんでいるような感覚で
ふんわりと心地良い椅子に座っていた。

この椅子に座っていれば
何時間でも、いや何日でもまったく疲れないだろうと感じた。

少しの間だけ目を閉じて
目をあけてからもう一度あたりを見渡すと
かのこと同じくらいの年齢に感じる男の子や女の子が
かのこを入れて10人いるのに気づいた。

それぞれが少し離れた場所の椅子に座っていて
とても優しいおっとりとした雰囲気の子たちばかりで
お互いが顔を見合わせてはほほ笑みあっていた。

かのこは同じ質の魂である
グループソウルの友達であることがわかった。

そして、みんな同じ歳頃の地球人として
今、地球に存在していることもわかった。

ただし、地球人同士として出会っているわけではなく
別々の場所で過ごしていることも感じた。

ここに集まったみんなは
魂同士の深いつながりがあって

とても大切である同じような使命
つまり、ライトワーカーの指導者的存在としての使命を持って
地球に転生しててきていることも思い出したのだった。

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第28話 大きく目覚め始める

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かのこが学校から帰宅して宿題を終えた後
加奈と2人で商店街へ買い物に出かけた。

家から数分のところにある商店街は
いつもたくさんの人でにぎわっていた。

人ごみが苦手な加奈にとっては
商店街の入り口に来ると
いつもはあまりいい気分にはなれなかった。

しかし、この時は身も心も軽くて
とても爽やかな気分だったし
商店街に近づいてもなんだか楽しい感じがした。

この日は薄曇りであったが
加奈にはやけに外全体が輝いて見えたし
商店街も明るい感じがした。

「ねえ、かのこ~。
今日の商店街はいつもよりも明るく見えるけど
お店の明かりとか雰囲気とかが変わったのかな~?」

加奈は不思議そうな顔をして話しかけたが
「へ~。そうなんだ~。
かのこにはいつもと同じに見えるけどな~…」
と淡々として言われてしまった。

商店街のアーケードに入ってすぐに
ぐでんぐでんに酔っぱらって
ぶつぶつと独り言を言いながら
なんだか怒っている年配の男性とすれ違った。

いつもの加奈はこのような人を見かけると
やたらと蔑むような気持が湧きあがり
冷たい視線を浴びせながら
心の中でネガティブな感情を抱いていた。

でも、この時はこの人を見て
なんだかとても哀れに感じて

心の中で
「頑張ってね。楽しく幸せな日々を送れるように!」と唱え
慈しみと励ましの気持ちを自然と向けていた。

そんな自分に気づいて
加奈はなんだか少し嬉しくなった。

ムスッとした店番のおばさんの態度や
なんとなく汚らしい店の雰囲気が嫌で
いつも前を通るたびに嫌な気持ちになっていた店も

この日はあまり気にならなかった。

「人それぞれその人の状況の中で
その人なりにせいいっぱい生きているんだろうな~」
そう思うと、なんだか自然と優しい気持ちになれた。

よく買い物をする小さなスーパーで
この日も夕食のおかずを買うと

いつもは無愛想な店員さんが
この日はめずらしく笑顔で話しかけてきた。

加奈はさらに心が軽くなり
なんだか嬉しくて嬉しくて笑いたくなった。

一緒にいたかのこも
そのわくわくな波動が伝わってきて
一緒になって笑っていた。

買い物を済ませて家に戻るまで
加奈は自分がこんなにも
ポジティブな気分でいることに疑問を抱き

何が変わったのだろう…と考えた。

浮かぶことはゆかりから借りた本を読んだことと
本に書かれていた内容に強く共感し深く感銘したこと。

ただそれだけで、こんなに違うのかな~と
なんだか不思議に感じた。

ちなみに加奈本人が
この時点ではまだ自覚していなかったが
真実は以下の通りであった。

かのこの夢の話を聞いたり
ゆかりから借りた本を読んだりしているうちに

‘自らの内にあるスピリチュアルで愛の大きい魂意識が
さらに急速に目覚めていった’のであった。

その愛の大きな意識やポジティブな波動がめぐり
周囲の状況もより一層ポジティブになっていき
加奈の波動は、より高まっていたのだった。

そして、スピリチュアルな自分への目覚めが
この先もさらに急激に進んでいくのであった。

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第27話 借りてきたスピ本

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帰宅してすぐに
ゆかりから借りてきた本を
テーブルの上に並べてみた。

色とりどりの表紙にさまざまな題名。
国際色豊かな著者名。

出版社も様々だが
何冊かの本に書かれていた‘たま出版’の文字を目にした時

たま出版の韮澤社長と大槻教授との
UFOや超常現象の肯定派と否定派のバトルの様子を
以前に何度かテレビで見たことを思い出した。

加奈にとってはどちらの言い分も
共感できるようなできないような…
なんだかよくわからないでいたが

韮澤社長のユニークな雰囲気や発言が
強く印象に残っていた。

リビングにある加奈専用のカラーボックスに
借りてきた本をずらりと並べると
ながめているだけでもいい気分になった。

数えるとぴったり20冊。
最初に手にした本はアミシリーズの2冊目
「もどってきたアミ」だった。

加奈はこの後、約2カ月かけて
20冊すべての本を読むのであった。
加奈の読んだ本を順番にすると以下の通りである。

「もどってきたアミ」 エンリケ・バリオス著 徳間書店

「アミ3度目の約束」 エンリケ・バリオス著 徳間書店

「私はアセンションした惑星から来た」 オムネク・オネク著 徳間書店

「天国の真実」 スザン・ワード著 ナチュラルスピリット

「決定版 神社開運法」 山田雅晴著 たま出版

「超カンタン 癒しの手」 望月俊孝著 たま出版

「超シャンバラ」 ダイアン・ロビンス著 徳間書店

「空洞地球」 ダイアン・ロビンス著 徳間書店

「シルバーバーチの霊訓」計5冊  近藤千雄訳 潮文社

「バシャール2006」 ダリル・アンカ著 VOICE社

「ハトホルの書」 トム・ケニオン&ヴァージニア・エッセン著 ナチュラルスピリット

「現代社会のスピリチュアルな真相」 スザン・ワード著 ナチュラルスピリット

「新しい時代への啓示」 スザン・ワード著 ナチュラルスピリット

「タエヌのスピリチュアル日記」 タエヌ著 たま出版

「ひふみ新世紀」 岡本天明著 コスモ・ビジョン

「アセンションの時代」 バーバラ・マーシニアック著 風雲舎

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第26話  スピ本に夢中

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この日の夜は
いつものように午後6時頃に
かのこと加奈は2人で夕食を食べ

夜9時少し前に
かのこは眠りに就いた。

かのこと入れ替わるようにして
翔太と正登が同じくらいの時間に帰宅し
カラスの行水のような短時間の入浴を済ませ
テレビを見ながらかきこむようにして夕食を食べた。

2人ともいつも以上に疲れているようで
この日はほとんど会話を交わすことなく
さっさと眠りに就いた。

そのおかげで加奈は
夜11時頃にはすべての家事を終えることができた。

いつもはテレビを見ながら
1人の時間を少しだけ楽しんで
明日のためにと眠りに就くのだが

この日はゆかりから借りた本の
残りの1冊「アミ小さな宇宙人」を読み始めた。

「どんな感じの内容なのか気になるから
少しだけ読んだら寝よう…」
そう思って読み始めたのだが

読んでいるうちにわくわく感が強くなっていき
結局一気に1冊全部読んでしまったのだった。

少しだけでも寝ておかなければと思い
ソファーで横になって眠ったが

あっという間にセットしておいたタイマーが鳴り
あわてて起きて朝食の準備を始めた。

ほとんど寝ていないのに
興奮が冷めやらぬ感じで
加奈の表情も動きもさえていた。

朝食の準備ができあがった所へ
いつもよりも眠そうな感じで起床してきた正登と翔太は
やはりほぼ無言のまま朝食をとって支度を済ませ

「いってきます」と言う気力もないようで
朝なのに疲れ切った感じで
無言のまま玄関から出ていこうとした。

その後ろ姿に向かって
加奈は笑顔で「いってらっしゃ~い」と言って
明るく元気に送りだした。

この日の朝も
かのこはいつものように起きてきて
いつものように朝の支度や食事などを済ませて学校に行った。

この日のかのこの夢は
‘カラ’の世界の外に出て
他の惑星へと遊びに行ったことや

‘カラ’の世界は
その惑星の内部(地底)にあることがわかったと
短い時間の中でかのこは話したのだった。

それを聞いた加奈は
話がますます現実離れしていくと思いつつ

かのこが目をらんらんと輝かせて
楽しそうに話す姿を見て
ほほえましく感じていた。

この日の朝のルーチンワークを済ませた後
加奈は借りた本を返しに
路地をはさんで3件先にあるゆかりの家に行った。

美世が微熱がでたとのことだったので
本を返したらすぐに帰ろうとしていたところ

ゆかりがアミの本の続きを貸してくれるということなので
玄関先で少し待たせてもらうことにした。

数分待つと
「ごめんね~。お待たせ~!」と言いながら
ゆかりは片手で美世を抱き
もう方方の手で丈夫そうな大きな紙袋を持ってきた。

「加奈さんに読んでもらいたいな~と思う本がたくさんあるんだけど
ついつい夢中になって選んでいるうちに
え~い…と思ってみんな持ってきちゃった!」

とても嬉しそうにゆかりが話すと
加奈も同じように嬉しそうな顔をしててわくわくしながら

「ありがとう!本当に嬉し~い!!
ちょっと時間がかかるかもしれないけど
全部読ませてもらうね~!」
と弾む声で御礼を言った。

「なんだかたくさん私の好みで
勝手に選んで渡しちゃって申し訳ないけど
返すのはいつでもいいから
気が向いたら読んでね~!

でもね、もし途中でピンとこないとか
あまりおもしろくないとかと思ったら
読まない方がいいと思うよ。

そう感じた場合には
その時点ではあまり必要のない本のはずだから。
自然に湧き上がるわくわく感に従って読むといいよ~!」

軽いアドバイスのような感じで加奈に伝えると
加奈は「わかったわ!美世ちゃん、お大事にね。」
と言って玄関を出た。

紙袋の中には
本が20冊ほど入っているようで
結構ずしりと重く感じたが

加奈はこの重みもわくわく感じるほど
スピリチュアルな叡智や気づきを得ることに対して
意欲を燃やしていたのだった。

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第25話 波動の法則

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かのこはこの日も
たくさんの宿題が出されていたので

話はここまででやめて
いつものように加奈の隣に座り
わからないことを聞きながら勉強することにした。

そこへ電話の着信音が響いてきた。
加奈もかのこもなんとなく嫌な感じの波動を感じた。

加奈が電話に出ると
久しぶりでありあの時以来でもある
かのこのクラスメイトの快の母親からの電話だった。

用件はあの時と同じような感じだったが
「全く状況が変わっていない」と
怒りもあらわにしていた。

こちらの状況も聞かず
勝手に話を続ける快の母親に対し
話の途中であったが加奈は淡々とした口調で言った。

「話の途中に失礼します。
私にも都合がありまして
今、大切なことをしている最中です。

ですからお話は用件をまとめて
手身近にお願いします。」

一瞬の間があった後
快の母親は少しトーンを落として
あらためて話を始めた。

「つまりあなたが学級役員として先生と話してくれたのに
何も変わっていないから
今度はもっときちんと話をしてほしいということを伝えたかっただけ。
お願いね!」

加奈はさらに冷静な口調で答えた。
「私はあなたに伝えてほしい言われたことを
あの時すべてをすでに先生には伝えました。
あの時のお約束はもう果たしました。

ちなみに学級役員としての仕事の中で
保護者を代表して個人的な意見を
先生に対して伝えるというような役割はないと思っています。

快君のお母さんや同じ考えを持っているお母さん方が
ご自分たちの責任で先生にお伝えしてみてはいかがでしょうか。

申し訳ありませんが
私はそのような代弁者にはなれないことをご了承ください。」

加奈は自分でも驚くぐらい
冷静に淡々とした口調で
とても丁寧に答えている自分があった。

しばらくの間があった後
ため息が聞こえた次の瞬間
「わかりました。私たちで考えてみます。」

つい先ほどまで加奈に対しては
威張るようにした態度で怒りをぶつけていた快の母親は
静かに落ち着いた口調で話をして

「お忙しいところ、ごめんなさい。では失礼します。」
と丁寧な言葉を言ってから電話を切った。

以前の加奈だったら
相手が一生懸命に話しているから
最後まで聞いてあげることが良いことだと思って聞いていたはず。

でも心の中では
「私にだって都合があるのに…」と思ってイライラしたり
怒りや不安などのネガティブな相手の感情に
同調したり反発したりして揺れ動かされていたはず。

それが今回はいろいろな気づきを得て
意識を変えてみたばかりであったが

すでにこれほどまでに自分自身も
周りの人の態度も変わったことに気づいた。

加奈が淡々とした対応を続け
相手の感情に合わせてネガティブにならず

相手を尊重しつつも自分自身の状況を大切にして
物事の根本を信念を持って伝えたことによって

相手のネガティブな感情が落ち着き
相手の中の高い意識を引き出すことができ
お互いを尊重し合って話を進めることができたのであった。

電話を切った後
我に返ってほっとした加奈は

帆帆子さんの本の内容の中の
波動や意識に関して書かれている内容を思い出して
なんだかすごいな~と実感したのであった。

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第24話  それぞれの価値観

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「それで…ママはかのこが聞いたことをどう思っているの?」
かのこはもっとはっきり知りたいと思ったから
加奈に聞いてみた。

そして加奈はすぐに話を始めた。

「給食をできるだけ頑張って全部食べるように
努力することは必要だと思うけれど
そんなに無理することはないと思うよ。

そして、だれかが給食を全部食べられなかったために、
そのことで罰を与えることは
本当はしてはいけないことだと思う。

宿題はかのこの言う通りで
自分のためにする勉強なのに

無理するようなたくさんの宿題を出して
強制的にやらせるようなことも
給食を残したから罰としてやらせるようなことも
連帯責任としてみんなにやらせるようなことも…

ママは本来は教師やおとながしてはいけない
する必要のないネガティブなことだと思うよ。

集団登校だって
それが必要だと思っている人たちだけが
そうすればいいだけであって

好きな友達と一緒に行きたいと思い
子ども自身や家族が責任を強く持って
安全に気をつけて登校するように意識すれば

学校が決めたからといっても
本当はそれにただ単に従う必要はなくて
自分で選択してよいものだと思っているよ。

でもね、学校の先生方の価値観は
個人的には私と同じ人もいるかもしれないけれど

実際には学校全体としては
そうでない価値観が認められているわけだし
藤丸先生の価値観も違うみたいなんだ~。

先生方は決して子どもたちを苦しめようとか
良くないことと感じてやっているわけではなくて

教育者としての価値観の中で
子どもたちが学校教育の中で成長していくためには
必要であると感じてしていることなんだよね~。きっとね。

携帯電話のことも
ママはかのこと同じで
本当にそれでいいのかな~と疑問に思っているよ。

でも、残念ながら藤丸先生の価値観では
授業中に携帯電話を使用することは
そんなに悪いことだとは思っていないんだ~。たぶんね。

ママが少し前に
携帯電話のことや宿題のことを先生に話をした時
少しでも考え直してもらおうとがんばったけれど、
残念ながら」トラブルになっちゃったんだよ。

でも相手に伝えるべきだと感じた自分の思っていることを
きちんと相手に伝えることは必要なこと。

ただし、相手に伝えるまでが自分にできることで
その話をどう受け止めてどう活用していくのかは
すべてが相手の中のことなんだよね~。

ママはなんだかそんな風に思えてきたから
もう先生にこのことをまたあらためて伝えるようなことも
変えてもらえるように頼むことも
ママがする必要はないことだと思っているんだ~。」

一息入れてからさらに加奈は話を続けた。

「だからそんなことをするよりも
現状の先生や学校と上手にお付き合いしていくためには

私やかのこがこの現状をどう受け止めて
私たちが今、どのような対処をするのかということを考えるのが
もっとも大切なのかな~って思うようになったんだ~。」

かのこは深くうなずいた。
加奈はちょっと話が難しすぎたかな~と思ったけれど
かのこの表情やうなずき方を見て
これで良かったのだと感じた。

そして、やはりかのこは
これまでに加奈が思っていたよりも
世間ではまだ9歳だからと子ども扱いされているよりも
魂ははるかに‘おとな’であることを実感したのだった。

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プロフィール

くるみ あんず

Author:くるみ あんず
アセンションに向けて、前向きにスピリチュアルライフを歩んでいる主人公の長女「かのこ」とその母「加奈」を中心にした物語で、自作小説です。

作者のくるみ あんずは、実際にも4人の子どもを育てている父親です。我が子4人の中で、クリスタルチルドレンの色合いの濃い次女をモデルにしたのが主人公の「かのこ」です。

作者のもう1つのニックネームは‘タエヌ’と申します。ブログやホームページの運営も行っています。
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☆HP「アセンションスペースシューリエ」

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