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第3話 ~集団登校~

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かのこの通う小学校では、
今年度に入ってから毎朝
地区ごとに児童が10~20人ほどの
集団で登校をするようになった。

集団で登校するに至った
学校の示す理由はいくつかあるようだが、

最も大きな理由は
不審者対策と交通安全のためとのことである。

昨年度までのかのこは
近くに住んでいる幼稚園の時から
ずっと同じクラスで仲良しだった
真美ちゃんと一緒に登校していた。

でも、地区が違うという理由から、
3年生になって集団登校をするようになると
一緒に登校することができなくなってしまった。

学校までの10分ほどの道のりを、
2年生までは真美ちゃんと一緒に歩くことで
とても短く感じていた。

学校に行ってからも同じクラスで一緒だったし、
休み時間もよく遊んでいた大の仲良しだった。

3年生になってクラス替えがあった時、
真美ちゃんは1組でかのこは3組になったので、
別々のクラスになってしまった。

クラスが分かれたことも寂しかったのに、
一緒に学校へ行くことも許してもらえなくなったので、
かのこは悲しくなって泣いたこともあった。

「学校では好きな友達と一緒にいにることや
好きな先生に教えてもらうことを、
どうして子どもが決めることができないのかな…?

そんなかのこに対して、
母の加奈はいつもこう言っていた。

「3年生になるとクラス替えがあるのは
いつものことだから仕方ないでしょ。

集団登校だって安全のためにと始めたことだから…
わがまま言ってないで我慢しなさい!」

ある時、かのこは
疑問に思っていることを聞いてみたことがあった。

「でも、かのこが1年生の時も2年生の時も、
学校へ行く時も帰る時も
お友達はだれも交通事故にあっていないし、

不審者を見かけたことも
だれかが危ないことをされたこともないんでしょ!?
それなのにどうして自由に登校できなの?

かのこも真美ちゃんも
ちゃんと交通安全してたのよ!」

加奈は当然のようにこう言った。

「もし交通事故が起きてからでは遅いでしょ!
もし不審者に危険なことをされてからでは遅いでしょ!

だから何も起きていないうちに安全にするために
集団登校したほうがいいに決まっているじゃない!

それに学校の先生が決めたことなんだから
良いことに決まっているじゃない!」

でも、かのこの心の中には
加奈の言葉は何一つ響いてこなかった。

「どうして仲良しの真美ちゃんと一緒に学校に通ったり
同じクラスで過ごしたりしたらいけないの?

何がわがままなの?
どうしてがまんしなくちゃいけないの?

どうしてママは私の思っていることを先生に言って、
真美ちゃんと学校へ一緒に行ったり
同じクラスで過ごしたりするように
変えようとさえしてくれないの?

集団登校をしているときに、
時々、先頭のお兄さんが
信号が変わる少し前に走って渡るから
何度も危ない思いをしたのに…

先生だって時々おかしなことを言ったり
おかしなこともすることがあったりするのに
なんで先生が言うことだから正しいってわかるの?」

かのこは、毎朝のようにこのようなことを考えていた。

「でも、ママに伝えたところで、
また同じことを言われて叱られるだけ…。」

そう心の中でつぶやいて
いつものように学校に向かうために今朝も家を出た。

かのこにとっての集団登校は、
苦痛がたくさんあった。

先頭を歩く6年生のお兄さんは
やたらと歩くのが早くて
みんな時々走って追いついていた。

かなこはのんびりとマイペースで歩きたいし
きれいな花を見つけたら立ち止まりたいし
空を見上げて雲の形を眺めたい時もある。

でも、集団登校はまるで軍隊の行列のように
一列棒状で歩くことが義務付けられていて

おしゃべりをしたり立ち止まったり
集団から離れたりしたら
お兄さんやお姉さんから怒られてしまう…。

かのこにとっては、
毎朝とても長い時間に感じる
大きな苦痛のひと時であった。


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第2話 ~いつもの朝食~

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かのこはしばらくの間、
夢の余韻を楽しんでベッドに寝たままでいた。

そこへ部屋の扉を軽くノックする音を感じたと同時に

「朝ご飯の支度ができたよ。そろそろ起きなさ~い…」と

母・加奈の優しい声がしたので、
布団から出てゆっくりと起きあがった。

「どうだった、1人で寝て寂しくなかった!?」

加奈は優しいまなざしを向けて
顔をのぞきこむようにして聞いてきた。

「眠るまではちょっと寂しい感じがしたけど、
今はとても気分がいいよ~♪」

かのこはほほ笑みを浮かべて答えた。

「よかったね~。これでまた少しお姉さんになったね!」

加奈もほほ笑みながら嬉しそうに言葉をかけると、
そっと部屋から出て行った。

かのこは9歳の誕生日を迎えた翌日、
母親から離れて1人で寝ることを決めた。
自立心が高まっていく中での大きな決断であった。

顔を洗ってダイニングルームの食卓に座ると、
いつものように加奈と2人分の食事が用意された。

かのこの父・正登は現在45歳。
中学校で社会科の教師をしている。

サッカー部の顧問もしているので
朝練習のために5時頃には家を出て
電車を使って約1時間かけて通勤している。

兄の翔太は進学校とされている高校に今春入学し、
やはり約1時間かけて通学している。

文武両道な学校としても知られている高校で
陸上部に所属していて毎朝練習があるために
正登と同じくらいの早い時間に家を出ている。

だから、朝、かのこが起きる頃には、
父も兄も家にいないことが普通であった。

加奈とかのこの2人で朝食をとるのが
日常的なことであった。

食卓にはいつも温かいご飯とお味噌汁が出されて
正登と翔太が食べ残したおかずも並べられている。

正登翔太も肉類が大好きなために、
毎朝のようにウィンナーやベーコンや豚や牛などの
肉の焼いたものをよく食べている。

朝、肉を食べると元気になるらしく、
肉を食べないと満腹にならないとも言っている。

おかずの肉の量が少ないと
正登や翔太が不機嫌になるために、
加奈はいつも多めに作るのである。

だからおかずが余ることも多いので、
かのこと加奈との朝食の食卓に並ぶことが
しばしばあった。

でも、実際は加奈もかのこも肉は苦手。

かのこにとっては変なにおいがするし、
べたべたして後味も悪いために、
朝から肉を食べるなんて嫌だと思っていた。

かのこはごはんとお味噌汁と
漬物やふりかけで十分だった。

しかし、加奈はかのこに対して
口癖のようによく言う言葉があった。

「せっかくのおかずを残したらもったいないでしょ!
お肉もしっかりと食べないと
栄養のバランスが悪くなるのよ!」

かのこはこれまでに何度も
食べたくないと言ってきたが

加奈には毎回のように
説得するようにして食べさせられてきた。

また、正登や翔太がいるときに
肉食を拒否するようなことを言うと、

時には頭や頬など叩かれて
強く叱られることもあったために、

今では、渋々言うことを聞いて
食べるようになっていた。


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第1話 ~夢の中の出来事~

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かのこは深く息を吸い込んだ。

とても素敵な香りとさわやかな空気が
体中にしみわたった。

あまりの心地良さに
何度も何度も繰り返し深呼吸をしてみた。
かのこは、とても幸せな気分になった。

ふと我に返ると
目を閉じていることに気づいた。

「私はいったいどこにいるのだろう・・・!?」

そう思ってゆっくり目をあけてみると
草花が咲き乱れる草原の中に立っていた。

「この心地良い香りはお花たちの香りだったのね~♪」

足元の小さな草花に目を向けると
美しくて純粋なコバルトブルーの輝きを放つ
かわいらしい草花と目が合った。

かのこは笑顔で「ありがとう!」って優しく言うと
この草花もかのこに向かって
軽く会釈をしてほほ笑んだ。

美しい歌声が聞こえるので耳を澄ましてみると
淡い色彩のほのかな光を放っている
さまざまな美しい色の花々が

そよ風になびきながら
左右にゆっくりと体を揺らして
優雅に踊りながら歌を歌っていた。

まるで天使の歌声のように
澄んだ優しいハーモニーが
草原全体から心地良く響き渡っていた。

かのこは天国にいるような感覚になった。
ずっとここにいたいと思った。

体はふわふわと軽く感じた。
心の中は幸せな気分で満ち溢れていた。

遠くに見える小高い場所に
深い緑色のかたまりが見えた。

よく見るとそこは
たくさんの木々が立ち並んでいる森だった。

木々の緑色は深く濃い色をしているのに
ぼんやりと透き通るようにも見えて
まわりはうっすらと白く輝いていた。

かのこはこの森の近くに行きたいと思った。
そして強く願うと同時に森の入口に立っていた。

森がいきなり近づいたのかと思ったけれど
自分が瞬間的に移動していたことがわかった。

この世界では強く願えば
すぐに願いが叶うことを思い出した。

次の瞬間、また目を閉じていることに気づいた。

ゆっくりと目をあけると
自分の部屋に置かれている
白い洋風のベットに寝ていた。

「そういえば、昨日買ってもらったベッドで
初めて寝たんだったけな~…」

両目を軽くこすりながらつぶやいた。

かのこは現在9歳。
東京在住で公立小学校に通う3年生の女の子。

今までは母親と一緒の部屋で
布団を並べて寝ていたけれど

昨晩は初めて1人でベッドに寝たことを
思い出して嬉しくなった。

「それにしても素敵な夢だったな~♪」

かのこはベッドに横たわったまま
深いため息をついた。

つい先ほどまで夢で見ていた夢を思い浮かべると
現実世界のようにリアルに感じて
不思議な感覚になっていた。


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プロフィール

くるみ あんず

Author:くるみ あんず
アセンションに向けて、前向きにスピリチュアルライフを歩んでいる主人公の長女「かのこ」とその母「加奈」を中心にした物語で、自作小説です。

作者のくるみ あんずは、実際にも4人の子どもを育てている父親です。我が子4人の中で、クリスタルチルドレンの色合いの濃い次女をモデルにしたのが主人公の「かのこ」です。

作者のもう1つのニックネームは‘タエヌ’と申します。ブログやホームページの運営も行っています。
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☆HP「アセンションスペースシューリエ」

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